「レリゴー」の次は「ユルネバ」 サッカーファンの間で歌い継がれる名歌とは?
「レリゴー」といえば、新記録続出で快進撃を続ける『アナと雪の女王』の主題歌「Let it go ~ありのままで~」だが、世界中のサッカーファンに親しまれているのが「ユルネバ」だ。いよいよ明日13日未明(日本時間)に迫ったサッカー
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「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」は、元はミュージカル「回転木馬」で歌われた1曲で、『サウンド・オブ・ミュージック』で知られるリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン2世が1945年に作曲したもの。
それが、60年代にイギリス・リヴァプール出身のバンド「ジェリー&ザ・ペースメイカーズ」がカヴァーしてヒットしたのがきっかけとなり、地元のサッカーチーム「リヴァプールFC」のサポーターソングとして歌い継がれるようになった。
現在はヨーロッパ各地のチームでも歌われており、日本でも、日本代表の長友佑都選手が在籍していた「FC東京」のサポーターが愛唱していることでも知られている。3.11の直後、欧州でプレーする長友選手が「You'll never walk alone(君たちはひとりじゃない)」と手書きした日本の国旗を掲げたことも広く報道され、話題となった。
そして、スクリーンの中でもこの「ユルネバ」がアツく歌われている。映画『人生はマラソンだ!』の舞台となるオランダ・ロッテルダムで、かつて元日本代表・小野伸二選手が所属していたチーム「フェイエノールト」のサポーターたちが大熱唱しているシーンが登場するのだ。
本作は、ロッテルダムの下町の自動車修理工場を舞台に、工場の借金を返済するため工場長と修理工4人の中年男たちが、スポンサーを募って“ロッテルダム・マラソンの完走を目指す”という人情ドラマ。マラソンのスタート前とゴールシーンに、この「ユルネバ」が印象的に使われている。
実際のロッテルダム・マラソンでも、毎回スタート前に地元の有名歌手がクレーンに乗って登場し、「ユルネバ」をランナーたちと合唱するというのが習わし。「風の中を行こう。雨の中を行こう。たとえ夢破れても、希望を持って歩き続けよう」と歌い、「私たちはひとりじゃない」と締めくくられる歌詞が、スタート前のランナーたちを勇気づけるのだ。
オランダではサッカーは最もメジャーなスポーツであり、ロッペンやファンペルシーを擁する代表チームは、前回のW杯では準優勝、今回も優勝候補の一角とされている。人口1,600万人の小国にもかかわらず、サッカー人口は100万人以上に上るといわれてるだけに、本作の中でも、サッカーの話題がたびたび登場。アムステルダムを本拠地とするチーム「アヤックス」への対抗心をむき出しにする、地元・フェイエノールト愛&サッカー愛たっぷりのオヤジたちの会話が笑いを誘っている。
脚本を担当し、自らも完走を目指すオジサンのひとり・レオ役で本作に出演するマルティン・ファン・ワールデンベルグの趣味も、もちろんサッカー。週に一度は仲間たちとボールを蹴る。「映画の撮影が終わってからは、全く走ってない。ボールがないと燃えないタイプなんだ(笑)。もちろんマラソンランナーは尊敬しているけど…」と話すマルティン。
そんなマラソン嫌い(?)のサッカー好きが生んだ、涙と笑いの詰まった『人生はマラソンだ!』にも、感動のゴールが待っているに違いない。
『人生はマラソンだ!』は6月21日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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