【予告編】シアーシャ・ローナン、大胆イメチェン！“第三次大戦”を生き抜く少女に

13歳でアカデミー賞「助演女優賞」にノミネートされた『つぐない』以降も、現在公開中の豪華キャスト集結のウェス・アンダーソン監督作『グランド・ブダペスト・ホテル』に出演するなど、いまや、着実にキャリアアップを続けている若き実力派女優シアーシャ・ローナン。

このほど、彼女がアカデミー賞受賞の鬼才監督ケヴィン・マクドナルドとタッグを組み、世界的ベストセラー小説を映画化した『わたしは生きていける』から、予告編が解禁となった。

舞台は、現在からそう遠くないイギリス。多感な思春期まっただ中の主人公デイジー（シアーシャ・ローナン）は、複雑な生い立ちゆえに心を閉ざした反抗的な16歳の女の子。見知らぬ3人の従兄弟たちと過ごすため、ニューヨークから単身イギリスにやってきた彼女は、美しい自然に囲まれた異国の暮らしのなかで、やがて長兄エディと恋に落ちる。初めて愛の尊さを知り、生きる幸せを実感し、自分の居場所を見つけていくデイジー。

だが、ある日、突如ロンドンでテロリストによる核爆発が発生。彼女たちは “第三次世界大戦”の戦火に呑みこまれていく。デイジーの終末世界を駆け抜ける命懸けの旅は、果たして、いかなる結末を迎えるのか――？

原作は「ガーディアン賞」「プリンツ賞」をW受賞した、メグ・ローゾフによる同名ベストセラー小説。終末世界を生きる少女デイジーの青春とサバイバルを描き、絶望のさなかで激動の運命をたどる少女が、“それでも生きる”という意志に目覚めていく過程をドラマティックに映し出していく。監督を務めたのは、アカデミー賞「長編ドキュメンタリー映画賞」受賞歴もある、『ラストキング・オブ・スコットランド』『消されたヘッドライン』のケヴィン・マクドナルド。

予告編では、大自然の美しい田園風景から一転、荒廃した戦場へと、生と死のコントラストに彩られた鮮烈な世界観が徹底して描き出され、デイジーの壮絶な物語を一層引き立てている。ラストに語られる、「それでも、世界が続くなら、この場所にいたい。あなたと」という言葉が、生まれて初めて芽生えた確かな感情を胸に、ありったけの勇気を奮い起こして極限の試練にひたむきに立ち向かっていく様を物語っている。

デイジー役を演じるのは、ハリウッドでいま最も輝いている若手女優のひとり、シアーシャ・ローナン。『つぐない』（‘07）以後も順調にキャリアを積み重ねてきた彼女は、『ハンナ』（‘11）では暗殺者、『ビザンチウム』（’13）ではヴァンパイア、現在公開中の『ザ・ホスト　美しき侵略者』（’13）ではエイリアンに寄生された女の子という、異色の役柄を相次いでこなしてきた。その反動からか、「普通の十代を演じてみたい」と願望を抱いていた彼女にとって、混乱の世を生きる悩み多き少女デイジーは、まさに求めていた等身大のキャラクター。

予告編でも、髪を染めたり、アイライナーやピアスを施したりと、これまでのイメージとはがらりと違うパンキッシュなルックスを披露、さらには本格的なラブ・シーンにも挑戦しており、シアーシャの大人の女優へのステップとなる作品としても注目を集めている。

『わたしは生きていける』は8月30日（土）より有楽町スバル座ほか全国にて公開。