深津絵里×浅野忠信、W主演&初の夫婦役! 黒沢清最新作『岸辺の旅』
湯本香樹実が2010年に発表した小説を、前田敦子主演作『Seventh Code』やWOWOWの連続ドラマW「贖罪」などを手がけ世界的に高い評価を得ている黒沢清監督が映画化した…
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夫の優介(浅野忠信)が失踪してから3年。妻の瑞希(深津絵里)は呆然自失のときを経て、ようやく、ピアノを人に教える仕事を再開し、日々を暮らしていた。そんなある日、突然、夫が帰宅した。翌朝、とまどいながらも、優介に誘われるまま、旅に出る瑞希。それは夫が失踪してから、自宅に戻ってくるまでに世話になった人々を訪ねていく旅だった。
1つ目の町では新聞配達を生業とする孤独な男性を、2つ目の町では小さな食堂を営む夫婦を、3つ目の町では山奥の農園で暮らす家族を訪ねる2人。
失われた3年間という時間を巡るように、優介と一緒に過ごし、優介が見たこと、触れたこと、感じたことを、同じ気持ちで感じていく瑞希。旅を続けるうちに、瑞希はそれまで知らなかった優介の姿も知ることになる。それは瑞希が優介への深い愛を、「一緒にいたい」という純粋な気持ちを、改めて感じる旅でもあった――。
数々の賞を受賞した映画『悪人』で、第34回モントリオール世界映画祭最優秀女優賞を受賞した深津さんと、映画『マイティ・ソー』でハリウッド映画デビューを果たし、現在公開中の『私の男』にも出演している浅野さんという国際的に活躍する2人が“究極の夫婦愛”を演じる。
黒沢清監督とは初顔合わせとなる深津さんは「初めての黒沢組、浅野さんとの共演、ただただ楽しみです。監督の思い描く、独特な世界にどーんと飛び込みたいと思います。そして自分でも驚くほど似た者同士な浅野さんとの夫婦役。このステキなめぐり合わせを大切にして私たちなりの夫婦になれたらと思います」と意気込みを語った。
『アカルイミライ』以来の出演となると言う浅野さんは「黒沢組には映画としては12年ぶりに参加させて頂きます。変わらない演出といままでとは違う、いまの監督だけにある想いを感じていきたいです。そして、深津さんだけにしかない強烈な存在感を放っている、深津さんとの共演。普通の夫婦役とは違う距離感を保ちながら、深津さんに頼っていければ良いと思っています」とコメント。
『トウキョウソナタ』『Seventh Code』とカンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭を始め、世界各国の映画祭でこれまでの作品も熱狂的に迎えられてきた黒沢監督。今回、深津さん、浅野さんとの強力なタッグにより、映画撮影前にしてフランスでの配給も決定! 2015年にフランス国内での公開を予定しており、来年のカンヌ国際映画祭へ向けても大きな期待を集めている。
『岸辺の旅』は2015年、全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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