【ドラマニア】痛いくらいがちょうどイイ!? 名台詞だらけの4月クール<勝手にベスト3>
いや~早い! 早かったですね、今回の4月クールは。それだけ面白いドラマが多かったということなのでしょう。久しぶりに、最終回を迎えたことがとても淋しい月末となりました(涙)。
最新ニュース
コラム
-
『トンイ』女優ハン・ヒョジュ、ミラノで自由を満喫!飾り気のない姿に“ほっこり”【PHOTO】
-
【ドラマニア】木10「続・最後から二番目の恋」に女性が共感する、3つの理由
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

さて、そこで今日は、毎クール誠に勝手ながら選ばせていただいております【ドラマニア】の<勝手にベスト3>を一挙ご紹介! 悩みに悩み抜いた結果、温かい意味でも痛い意味でも…“心に数々の台詞が突き刺さったドラマ”という切り口から、作品をセレクトしてみましたよ~。
■第1位:名コンビが魅せる大人の世界
――リアル過ぎて“笑って泣けちゃう”「続・最後から二番目の恋」
以前「【ドラマニア】木10「続・最後から二番目の恋」に女性が共感する、3つの理由」でもご紹介しましたように、世の女性たちから圧倒的な支持を受けるこのドラマ。私個人としても、やはり小泉今日子さん&中井貴一さんが魅せる絶妙な会話の掛け合いは、4月クールイチの満足度だったと実感しております。さすが、岡田恵和さんの脚本! といった感じ。後味最高デス!
最も印象に残ったのは、名コンビのフランスでの昼からのお酒飲みシーン(笑)。パッとした見た目はすっごくセレブなんですけど、そばにいた幸せそうな老夫婦を横目に、千明サマが「ああいう人生には私、ならないんだなぁ…」と呟きます。その言葉の続きを優しく見守る和平をよそに、「あんな風に、仕事とか子育てとか、『人として人生でやるべきことをやり終えた! あとはのんびり楽しく過ごして何が悪いんだ?』みたいな風にはならないんだろうなぁ」と続ける様は、なんとも切なくて胸の奥がジンと痛くなる場面でしたね。隣の芝生がついつい青く見えてしまうこと…まさに、それこそが人生なのかもしれません。
そのほかにも、独身仲間3人衆で度々お酒を飲む姿は、カッコ良くて羨ましい反面、それなりに孤独を孕んでいる辺りがとってもリアル。名コンビは、足してなんと100歳! 懸命に生きる2人の姿に笑って泣ける最終回もとても良かったですね。まだ見ていないなんていう方は絶対一度は見る価値アリですよ~。
■第2位:“衝撃”としか言いようのないラスト
――主人公のその後がとっても気になる「BORDER」
「死者と対話する能力」を身につけた刑事・石川安吾(小栗旬)が、生と死、正義と法、情と非情といった見えそうで見えない境界線を前に“命”と向き合っていくヒューマンサスペンス「BORDER」。
「GO」や「SP」など心理戦に定評のある作家・金城一紀さんが原案・脚本を手がけたことでも話題となった本作は、木曜9時枠としてこれまでにはない、とってもダークなヒーローものとして幕を閉じました。あまり詳細を書くことはできませんが、ラストはまさに“衝撃”の二文字に尽きる結末となり、続編があるのか…ファンから熱い期待が寄せられている注目作と言えるでしょう。
この作品の中で一貫して問われてきたのは、「何が正しくて、何が間違っているのか? その境界線はどこにあるのか?」という現代社会の闇へと向けられた大きな課題。石川が自問自答する核心をついた投げかけの数々は、どれも見ていてヒヤッとする台詞ばかり。
様々な事情で予期せぬ最期を迎えた死者たちからのメッセージを受けることで、彼は次第に、刑事として許されざる領域にまで足を踏み入れることになってしまいます。奇妙な耳鳴りと共に、カメラをスライドさせると、そこには見えるはずのない死者の姿が…。一筋縄ではいかない人間心理の交錯、いったいどこからどこまでが真実なのか分からない展開に、思わず口をポカンと空けたまま1時間が経ってしまったなんて方も多いのでは? 非常に巧妙な物語のその後が気になり過ぎる! ということで、第2位にランクインさせていただきました。
■第3位:“ダーク”な心の声に話題沸騰!?
――沢尻エリカ主演の土ドラ「ファースト・クラス」
そして最後はコレ! 豪華女性陣キャストの発表があってからというもの、「絶対に面白いでしょう!!」と期待して視聴し始めましたが…思っていた以上に会話がダークで(笑)、良い意味で“爽快”かつ“痛快”な方向へと振り切れた革新的なドラマとなりましたね。これはもう、ベスト3の中に入れざるを得ません。
ポイントとなるのは、登場人物たちの心の声。相手の心の声って、聞こえないからこそ、上手く人間関係が成り立っているものじゃないですか? なのに、本作ではそれが全部文字で見えて(&聞こえて)しまうから、これほど怖いことはありません。ファッション業界で働く主人公・吉成ちなみ(沢尻エリカ)の日々変わる“マウンティング(=人間の格付け)”ランキングと共に、有りそうで無さそうな女のドロドロとした世界が描かれているから面白い!
途中から、副音声にて「ブラック解説」なる試みが行われたのも斬新でしたよね。中でも注目度MAXだったのが、最後の最後まで悪役を演じ切ったレミ絵(菜々緒)のブラックジョーク。これでもかという程の睨みを利かせながら目を見開く姿が、放送終了後の今でも脳裏に焼き付いて離れません…。
また、女性としては、ファッション業界のいろはを垣間見ることができるのも見どころのひとつだったのではないでしょうか。洋服の借り入れからロケ地決め、撮影、ラフの作成や入稿など、様々な業界用語が飛び交っていた点も、非常に新鮮なドラマとして記憶に深く刻まれた気が致します。
いかがでしたか?
そのほか、今クールではフジテレビ系列のドラマ主題歌が非常に耳に残りましたね。「極悪がんぼ」の氣志團さんを始め、「ビター・ブラッド」のめちゃくちゃカッコいいオープニング。「SMOKING GUN~決定的証拠~」の「ジーザスフレンド」もついつい鼻歌を奏でてしまう名曲だったのではないでしょうか。
とは言うものの、気がつけばもうすぐそこに次のクールが! 次回は7月のドラマラインナップをご紹介して参りますので、どうぞお楽しみに~。
特集
関連記事
この記事の写真
/