【予告編】急逝したフィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作『誰よりも狙われた男』
今年2月に急逝したオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作『誰よりも狙われた男』スパイ小説の大家ジョン・ル・カレの傑作ミステリーを…
最新ニュース
スクープ
-
「思ったよりお似合い」イ・ジョンソクとムン・ガヨン、香港での目撃談が話題!
-
フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演、場面写真を一挙公開『誰よりも狙われた男』
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

ドイツの港湾都市ハンブルグに密入国したイッサは、イスラム過激派の容疑をかけられ国際指名手配されていた。イッサは人権団体の若手弁護士アナベル・リヒター(レイチェル・マクアダムス)を介して、銀行家トミー・ブルー(ウィレム・デフォー)と接触する。そんな中、熟練のスパイ、ギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、イッサをあえて泳がせ、テロリストへの資金支援に関わる“ある大物”を狙おうとしていた。イッサを命がけで救おうとするアナベルと、彼女に惹かれるブルーも、バッハマンのチームと共に闇の中に巻き込まれていく――。
今年1月に開催されたサンダンス映画祭で初上映され、主演のフィリップが批評家から絶賛を受けた本作。しかしその翌月、彼は突然この世を去り、本作が最後の主演作となってしまった。
ポール・トーマス・アンダーソン、コーエン兄弟、トッド・ソロンズなど個性的な映画監督の作品で強烈な印象を残し、『カポーティ』では見事アカデミー賞「主演男優賞」を受賞。『ザ・マスター』ではこれまでに見たことのない狂気迫る演技で観客を魅了し、まさに俳優として大きく飛躍し始めた矢先の訃報は、世界中の映画ファンを悲しませた。
今回解禁となった予告編では、2001年9月11日のテロから10年以上が経過したドイツ・ハンブルグで、暗躍するスパイたちの活動の一部が明らかになる。テロリストが住みつき、悪事を企んだこの街は、いまもまだ厳戒態勢が敷かれたまま。フィリップ演じるバッハマンが率いるスパイ・チームのカメラは、バックパックを抱えた若者をとらえる。
「世界を平和にする」と言いながら、任務のために関わる人々を利用するバッハマン。非情な人物像が浮き彫りとなると同時に、そこまでして狙う獲物とは一体何者かと好奇心をそそられる。アントン・コービン監督がつむぎ出す緊迫感に満ちたスリリングな映像も、期待を高めずにはいられない。そして最後は、フィリップの寂しげな横顔が映し出され、コービン監督からのメッセージが綴られている。
「フィリップがもういないと想うと この映画のラストを観るのがとても辛い。」
監督が言うように、映画ファンにとってもこの映画のラストを観るのはつらいものとなるだろう。しかし、俳優フィリップ・シーモアは、スクリーンの中で永遠に生き続ける。彼が遺した最高傑作といわれる演技を、まずはこちらの予告編で確かめて。
『誰よりも狙われた男』は10月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》
特集
関連記事
この記事の写真
/