新垣結衣、初挑戦のピアノに悪戦苦闘? 主演作『くちびるに歌を』クランクアップ
新垣結衣が初の教師役に挑んだ、アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を基に生み出されたベストセラー小説の映画化『くちびるに歌を』が8月22日(金)に長崎市でクランクアップを迎え…
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本作の舞台は、長崎県・五島列島の中学校。ある日、天才ピアニストだったと噂される臨時教員の柏木先生が、東京からやってくる。合唱部の顧問となった彼女は、コンクール出場を目指す部員たちに、“15年後の自分”へ手紙を書く課題を出す。そこには、15歳の彼らが抱える、誰にも言えない悩みと秘密が綴られていた…。
この日の撮影に参加していたのは、新垣さんを始め、桐谷健太、恒松祐里、下田翔大ほか合唱部員役18名の子どもたち。最後のシーンは、合唱コンクール出場前のリハーサル室でのものとなった。
クランクアップを迎え、監督から全員に花束が贈られたが、子供たちへの花束には、新垣さんから一人一人に直筆の手紙が! 親元を離れ2か月弱を共に過ごしてきた子どもたちは皆それぞれの想いと感謝の言葉を述べ、最終的には全員が感極まって号泣してしまった。
また、最後にはなんと男子生徒役の男の子たち全員から、新垣さんへ、「柏木先生(=新垣さんの役名)大好きです!!」とコーラス付きで一斉に叫ぶサプライズが! これには普段クールな新垣さんも大いに照れ笑いを浮かべていた。
<以下、新垣結衣のコメント(※クランクアップ後のインタビューより抜粋)>
今回は映画の撮影が初めての子が多くて、そんな皆さん(子どもたち)にとって大きな機会に、夏の思い出になるだろう、この作品に関われたことが幸せです。柏木という役をやれて、私も2014年夏 美しい足跡が残せたと思っています。ありがとうございました!
Q:撮影を終えた感想
A:やはり終わりは来るんだと思いました。生徒たちがずっと泣いていて、クランクアップ前から泣いている子もいて…関わった人たちがこんなに良い気持ちになってくれた、気持ちがザワザワ動いた作品に出演できていることが嬉しいなと思いました。
Q:ピアノ初挑戦で苦労した点
A:苦労しかないんですけど…(笑)。かなり短縮して基礎とかをぶっ飛ばしてやらないといけなかったりもするので…どういうジャンルでも。生徒たちは合唱の方を頑張っていたので、本当に聞くたびに上手になっていて…そういうのを見ていると、自分も頑張らねばなぁと思いました。ピアノ自体は好きですけど、そのプレッシャーからは解放されるなぁという思いはあります(笑)。ホッとしました。
Q:初めての教師役の感想
A:まぁ教師役と言っても臨時(教師)なので。別にもともと何年も経験がある人ではなかったですし、柏木自身もトラウマを抱えていて生徒との距離が最初はかなりあってっていう役だったので…今回、撮影も割と順撮りに近くて、柏木と生徒たちがまだ慣れてないところと、ちょっと打ち解けてからの撮影と、なんとなく順番に撮れたので、私自身も生徒役の子たちとそんな感じで接してみたりして…。
そうしたらさっきナズナ(生徒役のひとり)に「話しづらい人なのかと思った」って言われちゃいましたね(笑)。もともと私も人見知りで、それこそ先生役は初めてだから、自分より年下の思春期真っ只中な年齢の子たちと向き合うということがなかったので…どうしたらいいのか分からないけど、ただ柏木も最初はどうすればいいか分からなかったんだろうから、私も自然ななりに任せようとやって、丁度良かったです。
Q:子どもたちの歌に関して
A:子どもたちがあまりにも気持ちよさそうに歌うもんだから、ちょっと羨ましいなぁなんて思って、自分もそっち側に行きたいって思ったりもしました。
Q:五島の自然に関して
A:(ロケを行った福江島にある)鬼岳(草原)は風が強くて、いままで私が訪れた場所にはなかった景色で、本当に絵みたいな景色で感動しました。ビュンビュンでした。立っていられないくらいの。地球を感じましたね。高崎鼻(浜辺)も綺麗でした。あそこで裸足になって歌ったら、それはいい声でるわ、そりゃ開放的に良い声出るわって思って。そんな環境が身近にあるのはいいなって思いました。
<以上>
一方で、新垣さんとは初タッグとなった三木孝浩監督からは、こんなコメントも。「今回初めてご一緒させていただきましたが、本当に芯がある方だと思いました。すごく周りが見えていて、自分が今何をすべきかきちんと分かっていらっしゃるので、演出的に曖昧なことをすると見透かされてしまう!と感じました(笑)」。
長崎の自然の中で、彼女たちが創り上げた歌は、映画はどんな風にスクリーンに響くのだろうか。
『くちびるに歌を』は2015年2月、全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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