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アンパンは和魂洋才の賜、やなせたかしが「アンパンマン」に込めた思いとは?『グレーテルのかまど』

188:仕事や子育てに追われているからこそ"ひと息つける自分の時間"を大切にしたい。そんな現代の"グレーテル"のために、毎回スイーツの不思議な物語をお届けしている『グレーテルのかまど』(NHK Eテレ)。

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仕事や子育てに追われているからこそ"ひと息つける自分の時間"を大切にしたい。そんな現代の"グレーテル"のために、毎回スイーツの不思議な物語をお届けしている『グレーテルのかまど』(NHK Eテレ)。



10月3日(金)は「やなせたかしのアンパン」と題して送る。子どもたちから絶大な人気を誇るヒーロー、アンパンマン。作者のやなせたかしは、なぜ「アンパン」をモチーフに選んだのか。昨年10月に他界した、やなせたかし氏の一周忌によせて、幼いころの「アンパン」にまつわる秘話、生涯抱き続けた「アンパン」への熱い思いなどを、関係者の証言を交えてひもとく。



1919年、高知県香美郡に生まれ、子ども時代を過ごしたやなせ。ものの少ない時代、ふっくらツヤツヤであんがつまった「アンパン」は、彼にとって格別の存在だった。ある日、迷子になって途方に暮れていた時、友達のお母さんに買ってもらった「アンパン」のおいしさ、ありがたさが忘れられない記憶となった。また、やなせ自身はアンパンを「和魂洋才の賜」とたたえ、自分の仕事のお手本としていた。「絶対に人と同じことをしない」、「常に自分なりの新しいことを生み出す」……。「アンパン」は、努力と発想を何より大事にするやなせが生涯貫き通したポリシーそのものだったのだ。



日中戦争への出征、そして敗戦の経験から「正義とは何か」を問うことが、漫画家としての自分の役割と思うようになっていったやなせ。質素なのに、甘くて腹持ちがして、おやつにも軽食にもなる「アンパン」は、戦時中ひもじい思いをする人々にとって、何よりの“救い”と感じていた。その思いから自分の顔を食べさせるアンパンマンという“世界一弱い”ヒーローが誕生したのだ。晩年、入院して94歳で亡くなる直前まで「アンパンマンに登場するキャラクターのアイデアを考えていた」というやなせ。彼の「アンパン」に対する思いを、20年来公私ともにつきあいのある秘書・越尾正子さんや編集者の証言を交えて伝える。



スタジオでは、常に新しいことに挑戦したやなせにあやかり、斬新かつおいしさ満点の「太陽のアンパン」のレシピを紹介する。



■『グレーテルのかまど』

毎週金曜 21:30~21:54(NHK Eテレ)



【ナビゲーター:15代ヘンゼル役】瀬戸康史

【ナレーション:かまどの声】キムラ緑子

《編集部@テレビドガッチ》

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