【特別映像】鬼才デヴィッド・フィンチャー最新作『ゴーン・ガール』…時系列でみる緊迫感
ベン・アフレックを主演に迎え、映画界随一の鬼才デヴィッド・フィンチャーが仕掛ける最新作『ゴーン・ガール』。全米で10月3日(現地時間)より公開され、フィンチャー監督作品において過去最高のオープニング記録
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物語のきっかけは、結婚5周年の記念日。誰もが羨むような幸せな結婚生活を送っていたニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)の夫婦の日常が破綻する。エイミーが、忽然と姿を消したのだ。部屋は荒らされ、キッチンには争った形跡が。また、血痕を拭いた跡も発見される。警察の捜査の手は、当然のごとくニックにも及ぶが…。
フィンチャー監督の研ぎ澄まされた演出により、幸福な結婚生活を送っていたかに思えたある夫婦のイメージが、もろくも崩れ去り、彼らの不協和音がひしひしと伝わってくる本作。
今回到着した映像では、60秒という短い時間の中で、エイミーが失踪してから3時間後、6時間後…と、畳み掛けるように時間軸の経過とともに、刻一刻と異様な雰囲気がじわりじわりと充満していく様が収められている。
その中で描き出されるのは、次々に明らかになる不可解な事実。妻のことを何も知らないニックの隠された私生活がメディアによって暴かれ、窮地に立たされたニックは弁護士を雇い、無責任に拡散するSNSや彼を犯人と決め付ける世論への対応を図ろうとする。一方、エイミーが遺した物の中には、彼女が書き溜めていた日記からも新事実が暴かれる。
「あなたは、愛する伴侶のことをどれだけ知っていますか?」という本作のメッセージが物語るように、不確かな結婚生活や社会生活を送っているように見える夫・ニックを演じたベンは、「ニックとの接点を見つけて役になりきった。彼はごく普通の男という設定だ。良い人になろうとしているが、うまくいくときもあれば、失敗することもある。だから、人から妻を殺したと考えられてしまうんだ」と、自身の演じた役柄について分析する。
また、妻のエイミーを演じたロザムンド・パイクもまた「エイミーは、驚かせてくれるキャラクターよ。この映画で私が見せるものが、何か新しいものであることを望んでいるわ」と、含みを持たせながら本作について語る。
先日開催されたニューヨーク映画祭のオープニングを飾ったプレミア上映では、異例の追加上映の措置が取られるなど、早くもアカデミー賞の有力候補と目されている本作。長い時間を共に過ごしてきたはずのパートナーの、知られざる秘密が次々と暴かれていく衝撃の展開を、あなたもここから目撃してみて。
『ゴーン・ガール』は12月12日(金)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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