【シネマVOYAGE】グレース・ケリーから学ぶ“女性の生き方”『グレース・オブ・モナコ』
映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』は、26歳の若さで引退を発表し、モナコの公妃となったオスカー女優のグレース・ケリーのお話…
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フィラデルフィアで生まれ、20歳のときにモデルの仕事を始め、ブロードウェイデビュー、映画デビュー、次々と活躍の場を広げ、25歳のときには映画『喝采』でアカデミー主演女優賞受賞。世界中から愛された大女優です。
女優人生だけでもドラマティックであるのに、さらにカンヌ映画祭に出席したときにモナコ大公レーニエ3世と出会い、恋に落ち、翌年に結婚。ドラマティックのさらに上をいくドラマティックな人生を歩み、伝説の女優として歴史にその名を刻んでいるのはあまりにも有名です。
モナコ大公と大女優の“世紀の結婚”は、傍から見たら映画のような夢物語のようですが、実際は──モナコ宮殿のしきたりを始め、住む国が変わるということはものすごく大きな人生の旅でもあり、結婚後に浮上するグレース・ケリーの苦悩、信じていた人の裏切り、そして追い打ちをかけるかのようにモナコがフランス領になるかもしれないという公国の危機…。
煌びやかなシンデラレストリーの背景に隠されていた物語が描かれます。そんなことがあったのか!? という驚きがあり、また、公国の存亡をかけた“切り札”として、愛する人や国を守ろうとする彼女の生き方からは、女の覚悟、女の強さ、女の優しさ…さまざまな女の生きるヒントも。
女性の生き方に刺激を受けつつ、目の前に広がる美しいモナコの風景にも心奪われます。映画の撮影は実際にモナコでも行われましたが、現在のモナコは当時とかなり違うこともあり、フランスのマントンとイタリアでも撮影されたそうです。そして、改めてモナコについて調べてみると、まずその国の大きさに驚きます。地中海に面したモナコ公国の国土面積は2.02平方キロメートル。日本の皇居の約2倍、バチカンに次ぐ世界第2位の小国です。
モナコに空港はなく、最寄りはニースのコート・ダジュール空港で、空港からモナコへはバス、タクシー、ヘリコプターを使って入国します。移動手段としてのヘリコプターは少々高めですが、映画のなかに登場するあの美しい景色を空から眺められるのなら、ちょっぴり贅沢な旅もきっと記念になるはず。
グレース・ケリーが暮らしたモナコを旅しながら女の人生について考えてみたくなる、“女性の生き方”スイッチを押してくれる映画でもあります。
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