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市川由衣、撮影中は池松壮亮と「卑猥な話で盛り上がった」と告白

映画『海を感じる時』のヒットを記念し、10月18日(土)、主演の市川由衣と安藤尋監督が上映後のトークイベントに出席。映画を見終えたばかりの観客の質問に答えた。

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市川由衣/『海を感じる時』ヒット記念トークイベント
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映画『海を感じる時』のヒットを記念し、10月18日(土)、主演の市川由衣と安藤尋監督が上映後のトークイベントに出席。映画を見終えたばかりの観客の質問に答えた。

1978年に現役女子高生の中沢けいが発表し文学界の“事件”と言われた小説の映画化。高校の先輩の男に恋し、愛されることがないままに彼に体を預け、そこから妖艶に“女”へと変化していく主人公の姿を描く。

昨年12月に撮影が行われ、9月の公開までプロモーション活動を行なってきた市川さんだが、公開後もこうしてたびたび、観客の前で話をする機会があることへの喜び、感謝を口にする。周囲の反応も上々のようで「いままでに出演した作品で一番反響が大きいです。姉とも電話で2時間くらい話しました(笑)。過去を思い出したり、話したくなる作品なんだなと感じています」と充実した表情で語った。

演じていて印象的だったシーンを尋ねられると「すごくたくさんあるんですが…」と悩みつつ、ラスト近くの銭湯に行くシーンを挙げる。「私はあのシーンは、女である自分を自覚するシーンだと思っています。カットされていますが、本当は、あの銭湯に洋(池松壮亮)と2人で行くシーンがあったんです。桶持ってタバコ吸いながら…。罪悪感を感じつつ、女であることを悔しく思い、認めるシーンでもあると思って演じて、私の中で一番印象に残っています」と明かした。

これまで“清純派”のイメージで見られることが多かったが、本作でそのイメージを大きく塗り替えることに。その点について「10代から仕事してきて、清純派のイメージを持たれていますが、私も28歳の普通の女性です(笑)。もちろん、裸になることに抵抗がないと言ったらウソになりますが、でもこの作品に関しては肌を見せないと成立しない、恵美子の痛みや悶々とした苦しみは伝わらないと思って挑戦しました。作品を観てもらえることは嬉しいです」と力強く語る。

こうした作品だからこそというべきか、撮影現場の雰囲気は「ON」と「OFF」がハッキリとした明るい空気だったそう。「撮影前は集中し過ぎて自分が病んじゃうんじゃないか? と思ってましたが、よく笑ってました。(撮影で局部をカバーする)前貼りの話をしたり、池松さんと卑猥な話で盛り上がったりしてました」と笑った。

演じる上で安藤監督からはトリュフォーの『アデルの恋の物語』を参考作品として教えられた。同作を鑑賞した上で「イタいけど美しい姿を恵美子に出せたらいいなと思いました」と語り、自身と恵美子で似ている部分について「(男性に対し)『自分が分かってあげなきゃ』と思うところは似ているかも…」と苦笑交じりに告白していた。

『海を感じる時』は全国にて公開中。

《シネマカフェ編集部》

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