ディズニーの極秘パーティに潜入! ジョン・ラセターから新作映画で“お題”
現在、開催中の第27回東京国際映画祭(以下、TIFF)に合せ、来日中のディズニーのジョン・ラセター氏(エグゼクティブ・プロデューサー)。10月24日(金)、ラセター氏が直々に日本のマスコミ関係者を招待してのプレゼンテーションが行われたが…
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プレゼンテーションでは、TIFFのオープニング作品であり、まもなく日本で公開を迎える新作『ベイマックス』を始め、今年社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』の続編『フローズン・フィーバー』(原題)、さらに『ファインディング・ニモ』('03)の続編『ファインディング・ドリー』(原題)など計8作品のストーリーやコンセプトビジュアルなどが公開された。
『アナと雪の女王』以降、『マレフィセント』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』など作品単体ではなくアニメーション・スタジオとして勢いづくディズニーの“これから”のビジョンに、来場者は期待を込めて拍手を送っていた。
その後行われたレセプションパーティには、大手企業の面々がラセター氏と言葉を交わそうと詰めかけた。重々しい“The 業界人パティ―”の雰囲気になるかと思いきや、そこはラセター氏の人柄か終始和やかで楽しいものとなった。
立食形式のパーティで、軽食には『ベイマックス』でも大きなインスパイアを受けたという日本文化を象徴する寿司を始め、鴨肉、蟹クリームをシュー生地で包んだものなどが並び、参加者は思い思いに舌鼓を打っていた。
ラセター氏はもはやお馴染みとなった、自前で作ったというディズニーのキャラクターがプリントされたシャツ&ジーンズというラフな姿で現れ、次々と握手を求める人々に笑顔で話かけ、記念撮影に応じていた。
そんな中、「直接挨拶できるチャンスです」という主催者側の言葉に甘え、筆者もラセター氏に挨拶することに。
ジブリの宮崎駿を「親友」と呼び、スティーブ・ジョブズが創設したピクサーで活躍し、ディズニー・アニメーションの黄金期を再来させた男――そんな肩書きに緊張にぶるぶると身を震わせながら、「『シネマカフェ』という日本のメディアです」と手を差し出すと、ラセター氏は笑顔で握手に応じてくれた。ディズニーにピクサーといった自身のスタジオを始め、果ては明日のアニメーション業界を作り上げ、支える彼の手はいろんなモノをひっくるめながら引っ張っていける力強さがあり、そして温かかった。
緊張が少しほぐれると、折角なので少しトークもしてみたいという思いが沸々と込み上げた。先だってのラセター氏のプレゼンテーションで筆者が最も気になった、人間が存在しない“動物だけの世界”を描いた、2016年のGWに日本公開を予定している『ズートピア』(原題)という作品について話してみる。
「早く観たい」という旨を伝えてみると、「それは嬉しいね。ところで、(『ズートピア』に)もし日本の動物を登場させるなら何がいいと思う?」とまさかのお題が…。全く動物に詳しくなく、かなりの動揺を伴いながら頭をフル回転させ、ようやく思いついた答えは「ニホンカモシカですかね…」だった。
我ながら、不甲斐ない。ニッポニアニッポン(鴇)やニホンザルなどビジュアル的に見栄えのするものにすればよかった…と後悔しながら顔色を窺っていると、ラセター氏は「おぉ! それは鹿なのかい? ぜひ登場させたいね」と笑顔を見せてくれた。ニホンカモシカが劇中に登場するかどうか、その答えはきっと2016年に分かるはずだ。
最後は、記念撮影をして再びがっしりと握手。なんとも大きくて、温かい人なのだろうか。その後もラセター氏は、記念撮影やプレゼントの贈呈と行く先々で人々が彼の周りに輪を作り、楽しげなトークに華を咲かせていた。
『ベイマックス』は12月20日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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