ジェマ・アータートン、「ボヴァリー夫人」をテーマに大人のファンタジーに挑む
『007/慰めの報酬』ではボンドガールに抜擢され、『タイタンの戦い』『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』ではファンタジー大作のヒロイン…
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パリから故郷、ノルマンディーの美しい村に戻り、父親のパン屋を継いだマルタン(ファブリス・ルキーニ)。毎日の単調な生活の中で、文学だけが想像の友、とりわけ、ぼろぼろになるまで読みふけっているのは、ここノルマンディーを舞台にしたフロベールの「ボヴァリー夫人」。そんなある日、隣の農場にイギリス人のチャーリー(ジェイソン・フレミング)とジェマ・ボヴァリー(ジェマ・アータートン)夫妻が引っ越してくる。マルタンは、自分の作ったパン・ド・カンパーニュを官能的に頬張るジェマに魅了され、日々、彼女から目が離せない。
ところがジェマが年下の男と不倫するのを目撃したマルタンは、このままではジェマが“ボヴァリー夫人と同じ運命を辿るのではないか?”と、頭の中で小説と現実が入り交じった妄想が膨らみ――。
イギリスの小説家サマセット・モームが“世界の10大小説”の一つに挙げたギュスターヴ・フローベールの最高傑作「ボヴァリー夫人」をテーマに、『ドライ・クリーニング』『ココ・アヴァン・シャネル』のアンヌ・フォンテーヌが映画化した本作。
キャストには、ジェマを始め、『屋根裏部屋のマリアたち』『危険なプロット』などのフランスの俳優ファブリス・ルキーニ、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のイギリス俳優ジェイソン・フレミング、さらに“時代 の寵児”ともいえるカナダの若き天才、グザヴィエ・ドランの監督作『マイ・マザー』に出演するニール・シュナイダーらが集結している。
小説と現実が入り混じる世界を、ちょっぴりユーモラスに、そしてちょっぴり官能的に描く本作。素朴で美しい四季折々の風景と、スクリーンから香り立つ本場フランスパンの数々も見どころだ。
『ボヴァリー夫人とパン屋』は、7月上旬よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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