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【シネマカフェ的海外ドラマvol.323】製作総指揮はジェニファー・ロペス!「フォスター家の事情」に注目

“映画&海外ドラマライター”って、そもそもどんな仕事? この問いに答えるなら、私は「映画と観客、海外ドラマと視聴者の橋渡しを目指す仕事」だと思っています。

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「フォスター家の事情」 - (C) ABC Family
「フォスター家の事情」 - (C) ABC Family 全 2 枚
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“映画&海外ドラマライター”って、そもそもどんな仕事?この問いに答えるなら、私は「映画と観客、海外ドラマと視聴者の橋渡しを目指す仕事」だと思っています。そのため、新作映画のマスコミ向け試写会を駆け巡ることもあれば、朝から晩まで新作ドラマのサンプルDVDを観続けることも。映画と海外ドラマ漬けの毎日ですが、もちろん好きだから続けています。好きだから大勢の人に興味を持ってほしいと思っています。

そして、興味を持つきっかけは何でもいいと思っています。物語が面白そう。映像が美しそう。有名な監督が撮ったから。イケメン俳優が出ているから。何でも構いません。とにかく観れば、ほんの少しでも何かしら得るものがある。こう断言できる作品って、案外多いんです。

つい先頃も素敵な作品に巡り合いました。タイトルは「フォスター家の事情」。BSチャンネルのDlifeで2月末から3月にかけて、1日1話ずつ放送されたドラマです。

主人公は、警察官のステフと公立学校の副校長リーナの女性カップル。彼女たちを中心にしたフォスター家には、ステフと元夫の間に生まれたブランドン、養子にした双子のマリアナとヘスースがいます。子どもたちは全員お年頃のティーンエイジャーで、ステフとリーナは子育てに大忙し。その上、更生施設から出たばかりの少女キャリーを一時的に引き取ることになり…というのが物語の始まりです。

全米では「プリティ・リトル・ライアーズ」などの放送局ABCファミリーでオンエアされ、3月にシーズン2の放送を終えたところ。製作総指揮のジェニファー・ロペスはLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)コミュニティの地位向上に貢献した人物に贈られるGLAADメディア賞のヴァンガード賞を受賞しています。作品自体もGLAADメディア賞の最優秀ドラマシリーズ部門に輝いたほか、若者が選ぶティーン・チョイス・アワードの常連になりつつあるほど注目を集めるようになりました。

一言で言えば、ファミリードラマであり、青春ドラマであり。「The OC」「ゴシップガール」「One Tree Hill」「新ビバリーヒルズ青春白書」など、子どもたちも親たちも大いに悩んでいます! といったドラマたちの仲間とも言えます。その悩みは様々で、フォスター家に来るまでは里親の元を転々としていたキャリーの苦悩が明かされたり、生みの親に問題を抱えるマリアナとヘスースの戸惑いに焦点が当てられたり、ステフとリーナが親としてカップルとして衝突したり。

また、家族として一緒に暮らすことになりながら、異性として惹かれ合ってしまうキャリーとブランドンの禁断のロマンスにも泣かされます。恋を選ぶか、家族を選ぶか。家族に恵まれなかったキャリーに、そんな彼女を想うブランドンに突きつけられた問いはあまりに大きく、切な過ぎます。

1日1話の日本放送でしたが、シーズン中盤からはそれさえも待ちきれないほど。「この子が幸せになれないのはおかしい!」と思わせてくれるキャリーが、ひたむきで心優しいブランドンが、ちょっと小生意気でキュートなマリアナが、女子とのあれこれに可愛らしく悩むヘスースが愛おしくなりました。キャリー役のマイア・ミッチェルをはじめ、役に息を吹き込んだキャスト陣もとんでもなく魅力的です。

「フォスター家の事情」のシーズン1は現在、各動画配信サイトで観られますのでぜひチェックを。その後は、シーズン2の日本上陸を一緒に身悶えながら待ちましょう!

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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