【シネマ羅針盤】『スター・ウォーズ』PR本格化!カギは「新規ファンの開拓」
元日の邦題発表を皮切りに、劇中カットや予告編といった情報が解禁されるたび、大きな話題を集める『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』…
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4月29日(水・祝)に、東京・六本木ヒルズ展望台東京シティビューで開幕した「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」は連日大盛況。また翌30日(木)には世界に先駆け、都内で「KICK OFF MEETING」と題したプレス&関連企業向けの決起イベントが開催され、新ヒロインを演じるデイリー・リドリーと、プロデューサーのキャスリーン・ケネディが来日。海外で初めて『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をPRした。配給のディズニーが、日本を海外マーケティングの最重要国に位置付けていることが分かる。
一方、“May the Force Be With You”にちなみ認定された「スター・ウォーズの日」5月4日(月)には、NHK総合で男性アイドルがルーカスフィルムに潜入した番組が放送され、六本木ヒルズアリーナでは、複数の人気ヒップホップグループが登場する記念イベントを実施。それぞれ「10代~20代前半の女子」「おしゃれ層」をターゲットにプロモーションを展開した。さっぽろ雪まつりでの大雪像お披露目、貴金属メーカーによるダース・ベイダーの純金製小判、青森の巨大“田んぼアート”などユニークな露出も目白押しだ。
こうした全方位型のPRが目指すのは、メガヒットに必要不可欠である「新規ファンの開拓」である。難しいのは、熱気のコントロール。映画ファンには意外に聞こえるかもしれないが、10年間のブランクを経て、若年層を中心に「スター・ウォーズ? 見たことない」という人も少なくなく、ファンやメディアが熱狂すればするほど「フォースとか言われて、自分には関係ないや」とスルーされてしまう危険性をはらんでいるのだ。世界的にもあえて「エピソード7」と謳わず、まっさらな新作としてリリースするのは、そんな理由だ。
肝心のストーリーに関しては、J・J・エイブラムス監督の徹底した秘密主義によってベールに包まれたままだが、2015年が「スター・ウォーズYEAR」であることに間違いはない。『アナと雪の女王』で社会現象を巻き起こしたディズニーが、どんな“魔法”で新たなヒット神話(サーガ)を生み出すのか? 日本人はキャラ好きだから、R2-D2やオラフのような、可愛らしくシンボリックなキャラクターが登場すると、グッと親近感がわきそう…。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は12月18日(金)より公開。
(C) & TM Lucasfilm Ltd.
《text:Ryo Uchida》
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