【カンヌ国際映画祭】遂に開幕! 審査員席にはシエナ・ミラー、J・ギレンホールの姿も
第68回カンヌ国際映画祭が13日(現地時間)、南仏・カンヌで開幕した。
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ランベール・ウィルソンが進行役を務めた開幕式には、昨年『マップ・トゥ・ザ・スター』で女優賞を受賞したものの授賞式に出席できなかったジュリアン・ムーアが登場。『アリスのままで』のオスカーに続いて、ようやく栄冠を受け取り、会場を沸かせた。
コンペ作品19本を審査するメンバーは、アメリカの兄弟監督ジョエル&イーサン・コーエンを審査委員長に、ソフィー・マルソー(仏)、ジェイク・ギレンホール(米)、シエナ・ミラー(英)、ロッシ・デ・パルマ(スペイン)、ギレルモ・デル・トロ(メキシコ)、グザヴィエ・ドラン(カナダ)ら映画人と、マリの歌手で作曲家ロキア・トラオレという顔ぶれ。
記者会見でスウェーデン人記者に今年のアイコンであるイングリッド・バーグマンをどう思うかと聞かれたジェイク・ギレンホールは「僕もスウェーデン人だから、彼女と遠い親戚だったらいいなと思う。母がバーグマンの大ファンだからポスターをもらってきてね、と頼まれた。でもスウェーデン人なのはうちの父の方なんだけどね」と言って、笑いを誘った。
ジョエル・コーエンは「僕たちは批評家ではないから、映画を楽しみながら議論をしたい。その上で、独自のアート・フォームを見せてくれる作品を選びたい」と委員長としての抱負を語った。
オープニング作品はフランスの女優出身監督であるエマニュエル・ベスコが、非行少年の更正に尽力する人々を描いた『LA TETE HAUTE(胸をはって)』。近年『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』、『華麗なるギャツビー』など華やかな大作が続いたが、今年は社会派のドラマで幕を開けた。
少年裁判所の判事カトリーヌ・ドヌーヴ、保護司を演じたブノワ・マジメル、そして非行をくり返す少年マロニーを演じた新星ロッド・パラドらが会見に出席。影に日向に少年を支える判事を演じたドヌーヴは「少年犯罪の報道は多いけれど、彼らを更正させようと努力する人々がいることに日を当てた脚本に惹かれました。彼らは何度失敗しても諦めないのです」と出演の動機を語った。デビュー当時のレオナルド・ディカプリオを彷彿とさせるロッドは、職業訓練高校に通うところを発掘された超新星。「自分が俳優になるなんて思ってもみなかった。やってみると面白いし色々な人と会えるし、これからも演技を続けていきたい」とはにかみながら語ると、ドヌーヴが目を細めていたのが印象的だった。
またシャルリー・エブド誌の最新号の表紙が、ドヌーヴを揶揄する風刺画だったことについて聞かれたドヌーヴは「まだ見てないわ。でも笑える絵だったらいいわね」と語り、報道陣から拍手喝采を浴びていた。
14日には是枝裕和監督の『海街diary』が、パルムドールを競うコンペティション部門の筆頭を飾り、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの4姉妹がレッドカーペットに登場する予定。
カンヌ映画祭は24日(現地時間)まで開催。
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