片岡愛之助、歌舞伎を観賞したマッツ・ミケルセンと“正座”で文化交流にご満悦!
先日、6月公開の主演作『悪党に粛清を』を引っさげ、映画デビュー18年目にして初来日を果たした“北欧の至宝”マッツ・ミケルセン。その舞台挨拶の際、歌舞伎を
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本作は、妻子を殺された孤高の元兵士が復讐に身を投じていくさまを描いたウェスタン・ノワール。主演を務めた国際的俳優マッツ・ミケルセンは、カンヌ国際映画祭「男優賞」受賞、デンマーク女王よりナイトの称号を授与された、いわば“北欧の至宝”。現在は、TVドラマ「ハンニバル」のレクター博士役で人気沸騰中で、今回の初来日でも、舞台挨拶の劇場前には彼をひと目見ようと集まった“ファンニバル”が約300人も駆けつけていた。
実は、そんなマッツと初対面を果たした愛之助さんも、『007/カジノ・ロワイヤル』を観て以来、彼の大ファン。マッツを楽屋に招待し、歓談した様子を「誰かわかりますか?」「凄く会いたかった人です」と自身のブログにもアップしたほど。
マッツは歌舞伎や楽屋の違いなどについて、愛之助さんに次々と質問。愛之助さんの丁寧な説明に熱心に聞き入る間、なんと終始、正座! 「足を崩してくださいね」と言う愛之助さんに「ダンスをしていたので大丈夫です」と苦にする様子もなく、日本文化を重んじるその姿勢に周囲のスタッフを感心させていた。
観劇後、「デンマークにはパントマイム・バレーという形式的な古典劇があり、それに通じるものを感じました。本当に素晴らしかった」と初歌舞伎の感想を語っていたマッツ。愛之助さんから歌舞伎の押隈(おしぐま)をプレゼントされ、「額に飾ります」と大喜びだった。
また、今回の対面を前に、いち早く本作を観ていた愛之助さんは、「腕力だけがものをいう非情な開拓時代の描写に圧倒されます。そして侍のように寡黙に己の筋を通すマッツ・ミケルセンの魅力全開。ラストカットが秀逸。単なるウエスタン、単なるノワールではございません」と、本作を絶賛。
マッツ自身も「黒澤明監督からインスパイアを受けた歴史的なウェスタン」と語っているだけに、日本が誇る“サムライ・スピリッツ”の“逆輸入”ともいえる本作でそれを見事に体現したマッツの魅力に、人気歌舞伎俳優の愛之助さん自身もすっかり圧倒されたようだ。
『悪党に粛清を』は6月27日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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