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堤真一&加瀬亮&前田旺志郎ら…『海街diary』四姉妹に寄り添う男たち

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが日本一豪華な四姉妹を演じる、是枝裕和監督の最新作『海街diary』。先日の第68回カンヌ国際映画祭でも静かな感動

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堤真一(椎名和也)/『海街diary』 -(C) 2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会
堤真一(椎名和也)/『海街diary』 -(C) 2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会 全 10 枚
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綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが集結し日本一豪華な四姉妹を演じる、是枝裕和監督の最新作『海街diary』。先日の第68回カンヌ国際映画祭でも静かな感動を呼んだ本作には、それぞれ、四姉妹のそばに寄り添う男性たちが登場する。

「彼女たちが誰の隣に自分の居場所を見つけていくか」が本作の“裏テーマ”だと明かす是枝監督。しっかり者の幸(綾瀬さん)、自由奔放な佳乃(長澤さん)、マイペースな千佳(夏帆さん)、異母妹の自分を許せないすず(広瀬さん)。このタイプの違う四姉妹がそれぞれに選んだ、魅力的な男性陣に注目した。

鎌倉で暮らす幸、佳乃、千佳の三姉妹は、15年前、家を出ていったきりの父の葬儀で、初めて異母妹のすずと出会う。身寄りのなくなった彼女が葬儀の場で毅然とふるまう姿に、幸は別れ際、とっさに「いっしょに暮らさない? 4人で」と口にする。こうして、鎌倉での四姉妹の生活が始まった…。

綾瀬さん演じる長女・幸は、看護師。同じ市民病院で働く小児科医の椎名(堤真一)と付き合っている。常に自分を律して生きている幸にとって、椎名は唯一、肩の力を抜いて女性的な部分を出せる相手。しかし、椎名は妻帯者で、すずに「奥さんがいる人を好きになるなんて、お母さんよくないよね」と謝られると、自身も不倫をしている幸は言葉を詰まらせてしまう。家族を捨てた父を許せないはずの幸は、自分もまた、父親と同じことをしているのだ。

また、ホストに入れあげたあげくフラれたり、イケメンで年下の彼氏(坂口健太郎)にお金を貸したりするなど、あまり男運がいいとはいえないのが、長澤さん演じる次女・佳乃。基本的に男性がそばにいないとダメなタイプではあるものの、是枝監督は彼女を「自分の家ではなく、男性の隣に居場所を見出そうとする」と説明。「佳乃の姿は家を出ていった母親(大竹しのぶ)とどことなく似ているから、幸とたびたび衝突してしまうんですよね」とも明かす。

そんな佳乃も、同じ信用金庫で働く上司・坂下(加瀬亮)のおっとりしていそうにみえて、お客さんと真摯に接する姿に次第に興味を持ち始めるのだが、坂下は佳乃がいままで好きなってきた男性とは全く違うタイプ。そんな2人の関係は、原作コミック内でも気になるポイントの1つとなっている。

さらに、自身が働くスポーツ用品店店長・浜田(池田貴志)といい雰囲気なのが、夏帆さん演じる三女・千佳。浜田は元登山家で、マナソル登頂の際に足の指を数本失った経験を持つことから、いまは登山はやめてしまっている様子。是枝監督は「父親の記憶があまりない千佳は、店長に父の面影をみていて、きっとこの街(=鎌倉)から外へ出ていかないであろう人を選んでいるんじゃないかな」と推測。とはいえ、もちろんそれだけではなく、個性派店長の人柄に惹かれたことが、一番の理由かもしれない。

そして、すずは、同級生で自身が所属するサッカーチーム・オクトパスのメンバーである風太(前田旺志郎)に好感を持っている様子。少し鈍いけど快活で、優しく思いやりのある風太に心を許したすずは、自分の家族や“自身の罪”を打ち明ける。優しく見守ってくれる三姉妹とはだいぶ打ち解けたものの、“大切に思っている家族”だからこそ、心の奥底を話しづらい。でも、誰かに話したいと思ったときにそばにいてくれる風太という存在が、すずには必要だったようだ。

是枝監督は、「上手い役者は主役も張れるけど脇にも回れる。自分だけがいい芝居をするのでなく、物語の中でちゃんと生きて主演を立たせることができる、そういう俳優陣を配置させてもらいました」と男性陣のキャスティングにも自信をみせる。堤さん、加瀬さん、前田さん、池田さん、坂口さん、さらにリリー・フランキー、鈴木亮平といったバラエティ豊かな面々と四姉妹との関係にも、ぜひ注目してみて。

『海街diary』は6月13日(土)より全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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