大泉洋、”セクハラ疑惑”を釈明しつつも肯定?
映画『駆込み女と駆出し男』のヒットを受けて主演の大泉洋をはじめ、共演の陽月華、原田眞人監督の3人が6月4日(木)舞台挨拶に登壇。陽月さんは先日の舞台挨拶における「大泉洋セクハラ疑惑」について改めて真相を語った。
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現代の2倍もの離婚率だったと言われる江戸時代に、離婚を望む女たちの駆け込み寺として存在した東慶寺。寺に集う女たち、彼女たちを連れ戻そうとする男たち、離婚調停人として奔走する主人公の信次郎らの悲喜こもごものドラマが展開する。
大泉さんはご機嫌な様子で客席で大入り袋を配って練り歩く。自身の元に届くファンからのメールも作品や信次郎について称賛するものばかりだそうで「私はとにかく褒められるのが好き! 寸暇を惜しんでみなさんからのメールを読んでます」と明かす。特に現在放送の朝ドラ「まれ」のヒロインの父親役に関しては、あくまで役とはいえ「『お前がダメだから娘が苦労してる』なんて言われることもある。評判がものすごく悪い!」とのことで、正反対に女性たちのために働く信次郎が評価されることに「株が上がっていいですね!」と満面の笑みを浮かべていた。
陽月さんは映画の中では東慶寺の院代として常に頭巾を巻いており、大泉さんから「きみは今日はずいぶん(観客を)だましてるね」と突っ込まれると「頭巾がないと監督からも毎回『誰だ?』って言われるんです…」と恥ずかしそうに語っていた。
そんな陽月さんに対し、大泉さんがセクハラを働いたとして大きなニュースとなったのが先日の舞台挨拶。薙刀を持たない“エアー”状態で、薙刀を振る練習をしていた陽月さんに大泉さんが「僕の腕を薙刀だと思って練習しなさい」と腕を差し出したというのだが…。この発言でワイドショーやネットニュースで「大泉、セクハラ?」と大々的に報じられる羽目になったのだが、陽月さんは「(発言は)そんなつもりじゃなかった」と大泉さんのセクハラを否定し「緊張していた私に気を遣ってお題を出してくださったんだと思います」と語る。
一方で大泉さんは、報道を振り返り、憤慨しつつも「真実はその通りなんです。この人、こんなキレイな感じで立ってるけど、実は面白い人で、イジればイジるほど出てくる。どうなるのかと化学変化が楽しみで言った」と半ば、セクハラ疑惑報道を肯定…!? さらに陽月さんが「大泉さんは女性ばかりの現場で“アニキ”のような存在で、緊張をほぐしてくださった」と大泉さんを擁護する。そして「お題で試されていた」「物ボケのネタをもらったと思った」と意外にも笑いを追求する熱い姿勢を見せ、会場は見た目とのギャップに笑いと驚きに包まれていた。
本作は6月10日に幕を開ける「トロント日本映画祭」のオープニング作品として上映されるほか、「上海国際映画祭」のパノラマ部門への出品も決定! 原田監督がトロント入りすることも明かされた。海外の観客の反応が気になるが、大泉さんは、かなり速いセリフ回しが特徴の本作で自身のスピーディな掛け合いにどんな英語字幕が付くのか気になるよう。「無駄にやたら喋っているヤツに見えたら困る…」とあくまで自身の見え方が心配のようで、再び会場は笑いに包まれた。
原田監督は、改めて本作について「いまの政権が強権発動しようとしていますが、ひょっとしたら(女性や弱者が虐げられていた)天保の時代に返るようなところがあるかもしれない。この時代、庶民はどうやって苦しみに対し、戦って道を見出したのか? “いま”につながっていくところがあると思う」と力強く語る。また、観客動員数が60万人を突破したことを受け、100万人突破でもう一度キャスト陣も出席しての舞台挨拶を行うことを約束。さらに「200万人を超えたら続編を作ります」と宣言し会場はわき立った。
『駆込み女と駆出し男』は公開中。
《シネマカフェ編集部》
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