【予告編】モニカ・ベルッチも出演!カンヌ映画祭グランプリ『夏をゆく人々』
2014年の第67回カンヌ国際映画祭で見事「グランプリ」を受賞し、世界から才能が認められたイタリアの女性監督アリーチェ・ロルヴァケルの…
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みずみずしい光を緑に放つ、イタリア・トスカーナ地方の人里離れた土地で、昔ながらの製法で養蜂園を営む一家。ジェルソミーナは4人姉妹の長女で、気難しい父ウルフガングの独自の教育と、寵愛を受けてきた。深奥なるその地で、家族は蜂と自然のリズムのなかで生活を営んできたが、ある夏の終わり、ひとりの少年を預かることに。また、テレビ番組「不思議の国」に出演することになり、その生活が湖面を揺るがすようにさざめいていく。それとともに、ゆるやかだった森での家族の生活に、少しずつ人の手が入りこんでいくが…。
本作は、32歳の才能あるロルヴァケル監督の実人生を基にした半自伝映画。彼女は生まれ故郷であるイタリア中部で、主人公のジェルソミーナと同じく、ドイツとイタリアのハーフで、養蜂家の家族で生まれ育った。
映画は長女ジェルソミーナの視点から綴られ、ひとつの季節を経て大人へと変化する少女の繊細な感情を見事に写し出す。一方、その娘の変化に敏感に気づく父親の葛藤は、時として行き場のない感情として彷徨う。イタリアの美しい自然を背景に、子どものころに感じた胸騒ぎや淡い想いを収めたひと夏の家族の物語だ。
主演のジェルソミーナ役には、演技経験ゼロのマリア・アレクサンドラ・ルングが抜擢。素朴な印象を与えつつも、不意に出る成熟した女性の表情が観る者を惹きつける。母親役には、マルコ・ベロッキオの『眠れる美女』で鮮烈な印象を残したアルバ・ロルヴァケル。彼女は監督の実姉であり、思春期の揺れる心のヒロインを時には優しく、時には怜悧に見つめる。
さらに、テレビ番組の司会役を演じたモニカ・ベルッチの偶像的な美しさと、現実に帰った素の姿が胸を打ち、本作で新境地を開拓した。
公開された画像や予告編でも、うっとりしてしまうほどの透明感のある景色と、キャストたちの本当に家族のような表情に癒される。まずは公開された予告映像から、鮮やかな夏を覗いてみては?
『夏をゆく人々』は8月22日(土)より岩波ホールにて公開。
《text:cinemacafe.net》
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