Soup Stock Tokyoのスマイルズが「越後妻有アートトリエンナーレ2015」に出品
Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)を運営する株式会社スマイルズは、自動車部品メーカーの株式会社デンソーの協力のもと、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」に、アーティストとして作品を出品することを発表!
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「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、越後妻有地域(新潟県十日町市・津南町)の「大地の芸術祭の里」で3年に1度開かれる国際芸術祭だ。2000年にスタートし、今年で6回目を迎える。人と自然とアートが織りなすアートプロジェクトとして、今年は、地域の資源や課題に寄り添う新作約180点で展開。広大な里山をエリアにわけ、それぞれ異なった地形や風景、住民との交流や食を楽しむアートの旅を用意する。
そんな「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」にデンソーの協力を得てアーティストとして作品を出品することを発表したスマイルズ。作品タイトルは、「新潟産ハートを射抜くお米のスープ300円」。新潟県十日町市真田丙の旧名ケ山小学校を会場に、スマイルズならではのスープを、ロボットを製作するデンソーウェーブのロボット技術と掛け合わせて作品として提供する。
スマイルズは、開催直前の7月16日(木)に、本件に関する記者発表会とトークセッションを開催した。トークセッションでは、「アートからビジネスが学べること」と題し、スマイルズ代表遠山正道氏、デンソーウェーブ代表柵木充彦氏、さらに越後妻有アートトリエンナーレをプロデュースするアートフロントギャラリー代表北山フラム氏、美術ジャーナリスト鈴木芳雄氏らが登壇した。
スマイルズの遠山氏は、「アーティストは個人でなければいけないという決まりはない。」とし、「21世紀は価値の時代」と考え、一企業としてスマイルズが、デンソーを巻き込んで、価値そのものについて追及するために現代アート分野にチャレンジしようと考えたと動機を説明。また「アートの世界に、ビジネスの苦労や新たなチャレンジなども差し込んでみたい」とも語った。
作品は今後も継続していく方針で、翌年の瀬戸内トリエンナーレや海外の芸術祭をも視野にいれ、作品には日本そのものの要素も含め、「食」、「技術」、「おもてなし」の3つをコンテクストに敷いているという。
一方、ロボットの技術を提供したデンソーウェーブの柵木氏は、「芸術という一見デンソーのビジネスとはかけ離れた世界であるため、当初は企画に対しての戸惑いもあったが、遠山氏の考えに賛同して参画することを決めた」と話した。企業としては、新しい発想での開発技術の蓄積や社内技術者の育成などを目的にしているという。
企業活動とは対極にあると思われるアート創作分野への新たな試みをスタートさせたスマイルズ。実際にどんな作品に仕上がっているのか、ビジネス、アート業界の各方面から注目が集まっている。
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