『バケモノの子』展がヒカリエで開催! 登場人物になりきって感動シーン体験!
映画『バケモノの子』の公開を記念して、渋谷ヒカリエにて7月24日(金)より「細田守監督作品『バケモノの子』展~時をかける少女、サマーウォーズおおかみこどもの雨と雪~」が開催される。
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2006年に『時をかける少女』、2009年に『サマーウォーズ』、そして2012年には『おおかみこどもの雨と雪』を発表し、日本のアニメーション映画界の新時代を担う監督として幅広い層から高い支持を集める細田守監督。先日より最新作『バケモノの子』が公開され、7月22日(水)までで興行収入20億円、観客動員数150万人を突破する大ヒットを記録している。
同作が渋谷を舞台にしていることもあって、このたび渋谷ヒカリエにて、細田作品がいかにして生み出されているのかを体感しながら知ることができる今回の展示が開催されることになった。
入ってすぐのオープニングエリアには、『バケモノの子』のポスターなどでもおなじみの渋谷の駅前のスクランブル交差点のビジュアルが壁一面に広がり、熊徹と九太の2人が待ち構える。
展示は、いかにしてアニメーションが製作されていくのかを順を追って理解できる構成となっており、まず最初の「絵コンテエリア」では『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の製作の際の絵コンテが展示されている。そもそも絵コンテとはどういうもので、何を表し、どうやって見るものなのか? その解説もあるので、アニメーションに詳しくない人でもどうやって絵コンテが描かれ、どのように使用されるのかを理解することができる。何より驚かされるのは絵コンテの量! 絵コンテの段階からどれほど細かく、そして膨大な作業量が必要とされるかをこの目で実感できる。
続いて「キャラクターデザインエリア」には、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』に登場する、貞本義行のデザインによるキャラクターたちが様々な表情で描き出される。さらに、レイアウトに原画、背景美術など貴重な資料(『時をかける少女』から『バケモノの子』までの4作品分合わせて全部で約300点!)が展示されており、アニメーションを見るのとはまた違った、色鮮やかで緻密な手描きのオリジナルの絵の美しさを一枚一枚から感じることができる。製作途中での細田監督による細かい修正の指示、その修正が施された作画監督によるデザインなど、あの名シーンの数々がどのようなプロセスを経て、完成したのか? その裏側までのぞき見ることができる。
各エリアとエリアを繋ぐ部分の展示も工夫が凝らされており『バケモノの子』の展示へとつながる通路は、映画の中で九太が渋谷の街からバケモノたちが暮らす異次元の渋天街へと迷い込んでいくあの暗い不思議な路地が再現されている。
そして、その先にはモニュメントとして、高さ5.5メートル、横幅4.7メートルの渋天街の門が! こちらは映画『ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した上条安里が監修を務め、細田監督作品の初の立体造形を実現させた。
原画などの資料のみならず、体験・体感できるのも今回の展示の大きな特徴! 様々な分野のスペシャリストたちによって構成される「チームラボ」の協力を得て製作された「熊徹道場」では、バーチャル空間に入り込んだ自身の姿を見ながら、映画の中の映像を背景に九太になった気分で熊徹から剣術の修業を受けることができる。
また「面白法人カヤック」製作の体験型展示では、『おおかみこどもの雨と雪』の雨と雪の背比べ、『時をかける少女』の真琴の「未来で待ってる」と言う感動シーン、そして『サマーウォーズ』の健二が世界を救う「よろしくお願いしまあああすっ!!」の名場面を自身が登場人物になりきって体験し、写真を撮ることもできる。
また全日本刀匠会40周年記念作品として、熊徹が持つ大太刀を忠実に再現! 映画『ラストサムライ』でトム・クルーズに刀を授ける刀鍛冶役として出演もしている、日本を代表する名匠・吉原國家氏(東京都無形文化財保持者)の手による刀で、巨大な熊徹の大太刀とあって通常の刀よりも大きなサイズの刃長87.5センチ、反り2.7センチ、全長114.5センチ、拵(こしらえ)全長128.5センチという本物の刀が誕生した。
まさに「細田守監督作品をみる・しる・あそぶ!」というコンセプト通りの展示となっており、子供から大人まで楽しめそうだ。
「細田守監督作品『バケモノの子』展~時をかける少女、サマーウォーズおおかみこどもの雨と雪~」は7月24日(金)より8月30日(日)まで開催。
《シネマカフェ編集部》
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