『日本のいちばん長い日』終戦記念日から50館増の拡大公開が決定
『日本のいちばん長い日』の大ヒット御礼舞台挨拶が8月13日(木)、都内で行われ、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が登壇。戦争映画として異例のスタートダッシュを記録しており、70回目の終戦記念日の15日(土)からは50館増の拡大公開が決まった。
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半藤一利氏のノンフィクションを映画化した歴史超大作。戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る。
阿南陸軍大臣役の役所さんは、「戦争を表現するのは、デリケートで難しいこと」と本作の意義を強調。7年ぶりの本格的な映画出演で昭和天皇を演じた本木さんは、「息子が見てくれた」と報告し、「なぜもっと早く終戦できなかったのか、彼なりに考えている様子」と目を細めた。
松坂さんは終戦に反対しクーデターを計画する若手将校・畑中健二少佐を力演し、「僕自身、この作品をきっかけに70年前の出来事を見つめ直し、意識が高まった。これからは戦争を知らない僕ら世代が、担っていかないと…」と思いを新たに。原田監督は「まだまだ描き切れていない部分がある。今後、10年、15年後に新しい『日本のいちばん長い日』が生まれるための指針になれば」と語っていた。
この日は登壇者が平和への思いをこめた“一文字”を、特製のランタンに書き記し、客席にお披露目。役所さんが「知」、本木さんが「祈」、松坂さんが「人」、原田監督が「命」の文字を選び、「歴史と人々を知ることが平和につながる」(役所さん)、「今回、天皇陛下を演じさせていただき、平和への祈りを体現させていただいたつもり」(本木さん)、「平和を作るのも、壊すのも、守るのも人」(松坂さん)、「奪われた命、奪った命に思いをはせたい」(原田監督)と語っていた。
『日本のいちばん長い日』は公開中。
《シネマカフェ編集部》
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