【インタビュー】小松菜奈 as 亜豆美保 佐藤健とのガチンコ密室30分
映画『バクマン。』における唯一の女性キャラクタ―である。大根仁監督によると、当初のプロットには原作の他の女性キャラもいたそうだが熟慮の末、ヒロイン・亜豆(あずき)を残してカットされた。だからこそ(?)、…
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「そうなんです! 他の方が出ているシーンと明らかにトーンが違うんですよ。亜豆のシーンだけ少女漫画原作の別の映画みたいな(笑)。撮影ではすごく強い光を当てたり、フワッとした風を起こして髪や後ろのカーテンを揺らしたり、表情や目線、顔の角度、しゃべり方や抑揚…全て監督の頭にイメージがあって、現場で作りこんでいきました」。
一説によると、小松さんのシーンだけは“Dカメ”と呼ばれるサブのカメラを監督自ら回し、監督をキュンとさせたらOKという不思議な演出がまかり通っていたとか…。
昨年公開された映画『渇き。』で一躍注目を浴びた小松さんだが、本作の亜豆のオーディションを受けた時期は『渇き。』の撮影前。まだ全く演技をした経験のない頃である。「オーディションでは病室のシーンをやったんですけど『そこで泣かないだろっ!』というところで泣いちゃったらしいんですよ…(笑)」。“らしい”と伝聞調なのは「緊張し過ぎててその時のことを全く覚えていない(苦笑)」から。「何で私を選んだのか…? いまだにわかんないです(笑)」。
サイコー(佐藤健)は漫画家、亜豆は声優という夢を追いかけ、互いの夢が実現した時の結婚を約束するが、プロポーズシーンを演じての感想は?
「『え?』って感じでした(笑)、映画の中そのまま。2人とも制服で高校生ですからね。『ドキッ』って感じではなかったです(笑)」。
そして、終盤。過労で倒れたサイコーの病室を亜豆が見舞いに訪れるという重要シーン! 大根監督が小松さんに対し「ここは鬼になるから!」と宣言し、じっくりと時間をかけて撮影された。
「2人が唯一、きちんと向き合って話をするシーンなので、私もすごく大切にしたいシーンでした。ただ、それまでも亜豆のシーンは映画の中でちょっとずつある感じで、健さんともずっと一緒にいたわけでもなかったので、すごく緊張しましたし、なかなか亜豆のサイコーのことが好きという気持ちが表に出てこなかったんです。そうしたら監督が『30分あげるから、2人で話して』とあの病室に健さんと2人きりにされてしまって…。そこで『何話そうかね?』『いきなり30分もらってもね』なんて言いながらもお芝居のことやたわいもない話をちょっとづつするようになって…(笑)。その後、撮影が再開されたんですが、すごく気持ちが落ち着いたし緊張もほぐれて『さっきと全然違うね』と監督にも言っていただけました」。
小松さんの直接の出演シーンももちろんだが、サイコーが亜豆をモデルにして生み出したシーンのヒロイン(もちろん、小松さんに似ている!)のかわいさと言ったら…こちらも必見です!
【連載企画 漫画の思い出#02】
――これまでに読んだ漫画の思い出を聞かせてください。
小松さん:私、子供の頃からいまもなんですが、あんまりマンガを読んだことがなかったです。今回の「バクマン。」も知らなかったんです…。ただ、高校では周りがみんな少女漫画を読んでて、(連載漫画を)ずっと続けて読めるってすごいなぁって思ってました(笑)。飽きちゃうんですよ、どうしても。その中で唯一、読んだのが「好きっていいなよ」(葉月かなえ)です。すごくハマって読んでたんですがちょうど映画化(2014年)が発表されて…。
――好きな漫画が映画化される時の原作ファンの気持ちが…
小松さん:そうですね! 初めてわかりました(笑)! 『バクマン。』も原作ファンの方はいろんな思いで見てるんだろうなと思いました。ただ、それこそ最初は佐藤さんと神木(隆之介)さんのキャスティングが逆じゃないかって言われたりしてましたけど、完成した映画を見るとすごくしっくりくるんですよ! 亜豆に対してもいろんな思いはあると思いますが、それでもぜひ原作ファンの方にも見てほしいです。
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