東出昌大&桐谷健太ら土砂降りの中の熱演!『GONIN サーガ』メイキング映像
1995年に公開され、バイオレンス・アクションの金字塔と言われた石井隆監督の傑作の続編『GONIN サーガ』。これまで、エロスやバイオレンスを追求し、映画界に革命を起こしてきた石井作品の代名詞とも呼べるのが、ただの雨降りではない、滝のような
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本作は、五人組による五誠会系大越組襲撃事件の19年後が舞台となり、彼らの遺児や因縁関係で結ばれた者たちの新たな戦い、そして物語が描かれていく。
到着した映像は、まず、19年前の襲撃事件で共に父親を亡くした大越組若頭・久松茂(鶴見辰吾)の息子・勇人(東出昌大)と大越組組長・大越康正(永島敏行)の息子・大介(桐谷健太)が数年ぶりの再会シーン。もちろん雨降りの演出だ。物語が動き出すきっかけとなるこのシーンを皮切りに、勇人が初めて拳銃を手にした時、竹中直人演じるヒットマン明神があるGONINメンバーを襲うシーンなど、それら全てのシーンで雨が降っている。さらに、『GONIN』で五誠会が襲撃されたときもそうだったように、本作でGOINNのメンバーが五誠会の裏金が集まるヤミ金業者襲撃の時も雨降りで、前作の雰囲気を彷彿とさせる。
しかも、石井監督が降らせる雨は、“シトシト”ではなく土砂降り。そんな過酷な状況のもと、本作のスタッフ、キャストはびしょ濡れになりながら撮影に挑んでいた様子が伺える。元アイドルでありながら五誠会三代目の式根誠司(安藤政信)に弱みを握られ囲われている菊地麻美を演じた土屋アンナは、撮影をふり返り「(髪の毛、衣装を)何度も乾かしたり、メイクを直さなくてはいけなくて、メイクさんやスタイリストさんが大変そうだった!」と明かしているほど。
そして極めつけなのが、誠司と婚約者の結婚披露宴のシーン。19年前の事件に深い因縁をもった者たちが全て結集したとき、壮絶な戦いの幕が切って落とされる。本シーンでは、雨ではないものの室内のスプリンクラーが作動し、大量の水が降り注ぐ。映像中には、撮影後の様子が映し出されており、水浸しの床に横たわっていた女性キャストが起き上がるも、寒さで体がガクガク震えているところ石井監督が近づいていき、「大丈夫?」と声をかける姿や、男性キャストが鼻に入ってしまった水でむせてしまっている様子などが映し出されており、その過酷さは相当なものだった様子。
イイ男、イイ女たちをいっそう艶っぽく、危うく見せる石井監督の雨降り演出は本作でも健在。ぜひ、スクリーンでも確かめてみて。
『GONIN サーガ』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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