【美的アジア】「自分に正直に生きたい」…母と娘からのエールに涙
『めぐり逢せのお弁当』『マダム・イン・ニューヨーク』など昨今のインド映画は女性が主役だったり、普遍的なテーマを訴える作品が増えてきています…
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主人公のライラは作家になるのが夢の19歳の女の子。大学に通い仲間と学園生活を送る中、男の子にも、恋にも興味津々。生まれつきの障がいのせいで車いす姿でも、いつも好奇心旺盛、チャレンジ精神に溢れた日々を過ごしていた。そんなライラの姿を母親は優しく見守り続けていたのだった。ある日、ライラは恋した彼に恋愛感情がないことを知りふさぎこんでしまう――。
世間の目、好きな人からの拒否など、「偏見」から傷つく娘の心をいつも思いやる母親と、いつでもライラの味方である家族。誰よりもライラのことを思う母親は、ニューヨーク大学への留学を進めるのだった。
娘に寄り添い、常に明るさと希望を失わないよう動き続ける母の姿は脱帽。「母は偉大なり」と痛感させられます。母娘2人で飛び込んだニューヨークでの新生活も、ライラは想像以上に楽しみ、その中で、性へのある自覚を持つのです。
自分自身でもその自覚に戸惑い、どんなときも味方でいてくれた母親に打ち明けることに躊躇するライラ。そんなとき、母親が病で倒れ余命わずかだと知ったライラはある決断をするのだった――。
この母娘に次から次に起こる出来事。でもこれは、きっと私達にも起こり得ること。自分を見つめ、自分はどんな生き方をしたいのか、どんな自分でありたいのかを気付かせてくれる作品です。劇中「私は自分に正直でいたいの」というセリフがあるのですが、観終わったあと、あらためて「ありのままでいいのだ」と背中を押してくれると同時に、母親のことをふと思い出す、そんな映画ではないかなと思います。
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