若き監督のアイディアで“ロッキー復活”が実現!『クリード チャンプを継ぐ男』
シルベスター・スタローンが自ら脚本を書き、主演、監督をこなし、米アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた映画史に残る名作『ロッキー』。以来、続編5本が製作されている人気シリーズの最新作となる…
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元ヘビー級王者アポロ・クリードの愛人の息子アドニス(マイケル・B・ジョーダン)は、生まれる前に死んだ父を知らずに育つ。だが、その血に流れる戦いへの情熱は抑えられず、かつて父と歴史に残る激闘を繰り広げたロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)を探し出し、トレーナーを依頼する。一度は断るロッキーだが、親友アポロと同じ強さと決意をアドニスの中に見出し、アドニスをチャンピオンにすると決意。果たして絶対的不利なアドニスと、かつての英雄ロッキーは奇跡を起こすことができるのか!?
1976年の公開以来、約40年に渡って全世界の観客の心を感動で包んできた伝説のシリーズ『ロッキー』。2006年、最終章となる『ロッキー・ザ・ファイナル』で、スタローン自らがシリーズに終止符を打ったが、ある日、スタローンの元に「アポロに息子がいたとしたら…」というアイディアを持った若きクリエイター、ライアン・クーグラーが訪れた。
「認めるけど、私はすごく興味をそそられたよ」とスタローンが明かす本作のアイディアは、実話に基づく映画『フルートベール駅で』(’13)が高く評価されたクーグラーが監督デビューする前の大学時代に生まれたそう。「僕は父親と『ロッキー』映画を観て育った。僕らの定番の父子タイムだったんだ。ロッキーは誰もが共感できるキャラクターだ。それは『ロッキー』映画にはどんな人でも楽しめる要素があるからなんだ」とクーグラー監督は語る。
そしてスタローンと初めて出会った日のことをふり返り、「彼がちょっと不安げなのが見てとれた。なにしろ僕は、その当時はまだ1本も長編映画を作っていなかった。たぶん彼は、この俺に『ロッキー』映画を撮りたいと言ってくるなんて、この若造は何者だ? と思っていたんじゃないかな。でも同時に、彼がどうすれば映画として成立させられるか、あらゆる可能性を考えているのも感じた」とほほ笑む。
こうして1946年生まれのスタローンと、1986年生まれのクーグラー監督、40歳の年齢差の2人の脚本化に向けての共同作業が始まった。このたび解禁となった撮影現場でクーグラー監督にアドバイスするスタローンのメイキング写真からは、トレーナーになったロッキーの姿にも重なり、もう一つの師弟関係を感じさせる。「なにしろ、スライ(スタローンの愛称)ほどロッキーを熟知している人はいないからね。ボクシングについても、スポーツとして、そして映画でどう描くかということについて、彼は誰よりも詳しい僕が何か思いついたら、最初に電話したのが彼だったし、彼のほうでも僕に真っ先に連絡してくれた。彼はほんとうに寛大だったし、すばらしい共同作業だった」とクーグラー監督は絶賛する。
そして完成したのが、親友であるアポロの息子・アドニスを世界チャンピオンにすると決意したロッキーが、再びリングに向かう本作。年の離れた二人の男が情熱を注ぎ、共に創り上げた物語を楽しみに待ちたい。
『クリード チャンプを継ぐ男』は12月23日(水・祝)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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