カトリック教会のスキャンダルを暴く…『スポットライト』公開日決定
カトリック教会の一大スキャンダルに立ち向かった「ボストン・グローブ」紙の記者たちを描き、本年度賞レースのトップに躍り出た話題作…
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2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」の記者たちが、カトリック教会のスキャンダルを白日の下に晒した。「SPOTLIGHT」と名のついた一面記事に、神父による性的虐待とその事実を看過し続けたカトリック教会の共犯ともいえる関係を取り上げたのだ。彼らの追跡は、教会で長く隠蔽されてきた衝撃的な歴史をつまびらかにし、社会でもっとも権力をふるう人物たちを失脚に追い込むことになる、まさに記者生命を懸けた闘いだった…。
全米で11月6日(現地時間)より5館で先行公開を迎え大ヒットスタートを飾り、全米最大の映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では満足度98%(12月8日時点)という圧倒的数字を記録した本作。2016年のアカデミー賞に向け各国の賞レースが始まるなか、第25回ゴッサム・インディペンデント・フィルム・アワードや第41回ロサンゼルス映画批評家協会賞など、主要賞レースで作品賞および脚本賞を獲得し、アカデミー賞最有力候補の一本との声も上がっている。
監督を務めたのは、『扉をたたく人』で注目を集め、2015年に『靴職人と魔法のミシン』が日本でもスマッシュヒットを記録したトム・マッカーシー。実在の物語を、緊迫感にあふれるスリリングなドラマに仕上げている。出演には、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』での演技が絶賛されたマイケル・キートンをはじめ、『フォックスキャッチャー』でアカデミー助演男優賞にノミネートされたマーク・ラファロ、『アバウト・タイム~愛おしい時間について』のレイチェル・マクアダムスなど、豪華な面々が配役されており、アカデミー賞の演技部門でも複数ノミネートが予想されている。
立ちはだかる大きな権力と向き合い、幾多の困難にぶつかりながらも記者魂を貫く人々の姿が、観る者の胸を揺さぶる本作。アカデミー賞発表に向けて、さらなる注目が集まりそうだ。
『スポットライト』(原題)は2016年4月、TOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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