【独女のたわごとvol.17】部屋探しは“再出発”の第一歩!『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』
初詣のおみくじの恋愛欄にあった言葉は「再出発せよ」でした。ええ、確かに1か月前の私にはぴったりの、ぴったりすぎるほどの言葉。というのも、去年の秋~冬でひっそりと…
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初詣のおみくじの恋愛欄にあった言葉は「再出発せよ」でした。ええ、確かに1か月前の私にはぴったりの、ぴったりすぎるほどの言葉。というのも、去年の秋~冬でひっそりとあたためてきた恋がありまして、「今度こそ、恋人できましたー!」と、しあわせ感あるコラムを書けるぞ、書くぞ、と思っていたのですが…ハッピーエンドならずバッドエンド。なので「再出発せよ」の五文字に救われ、ただいま再出発の準備中の古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。
再出発のひとつとして部屋探しを再開しました。実は半年ほど前から引っ越しを考えていたのですが、なかなか「コレ!」という物件に巡り逢わず、気づくと探す手を止めてしまい、しばらくすると「そういえば引っ越ししたいんだった~」と、また探し始める。その繰り返し。決められないダメな女です。仕事で転勤を控えているとか、結婚するから新居を探すとか、具体的な理由があれば、その期日までになんとかせねば! となるのでしょうが、なにせフリーランス。現在のお家に問題があるわけでもなく、ただもう少し広い部屋がいいなぁとか、なんとなく引っ越したいというのも良くないわけです。不動産屋さんからも「古山さん、せめて期日を決めた方がいいですね…」と、ごもっともなアドバイス(見捨てないでー!)。
そんな中、部屋探しも人生のパートナー探しにも迷い中のなかに出会ったのは、映画『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』。40年連れ添った夫婦の引っ越しにまつわるお話です。モーガン・フリーマンとダイアン・キートンの初共演作で、この2人がとっても魅力的な熟年夫婦を演じています。独女にとっては「このしあわせ感はいったい何なの!?」「世の中にはこんなふうに連れ添って生きている夫婦がいるの!?」と感動し、半ば諦めかけていた“婚活”スイッチも再びオンになりました(オフにしている時点でやる気がみられない…喝!)。
画家のアレックスと彼の愛妻ルースが暮らすのは、ブルックリンの街並が一望できる5階建てのアパートメントの最上階。屋上付きで家庭菜園もできて、40年かけて2人が作り上げてきた部屋は本当に素敵です。なのに引っ越しを考えているのはエレベーターがないから。アレックスの方が少し年上で、5階分の階段を上り下りする夫の体を心配したルースが引っ越しを提案。でもアレックスは、愛する妻と暮らしてきた愛の巣を手放したくないわけです。そして、いざ家を売りに出してほかの物件を見てみると──自分たちの部屋がいちばん素敵という事実。2人がどういう決断をするのかが描かれます。
アレックスとルースの羨ましすぎる夫婦愛から感じたのは、どこに住むのかどんな家に住むのかも大事なことですが、一番は“誰と住むのか”なんだなーということ。自分の引っ越しがなかなか進まない背景にあるのは、どう生きていくのかが定まっていないから? そういうことなのかなと。現状はお一人さまなので、(とりあえず今は)一人で生きていく覚悟を決めて新居を探すか、いま住んでいるところに留まりつつ誰かと住むチャンスを待つか…。で、迷った結果「パートナー探し頑張れよ」という心の声に従うことにしました。何はともあれ再出発、再出発~。また次回。(text:Elie Furuyama)
「古山エリーのぷち“たわごと”」で、日々の“たわごと”も綴ってます。
http://eliefuruyama.tumblr.com/
再出発のひとつとして部屋探しを再開しました。実は半年ほど前から引っ越しを考えていたのですが、なかなか「コレ!」という物件に巡り逢わず、気づくと探す手を止めてしまい、しばらくすると「そういえば引っ越ししたいんだった~」と、また探し始める。その繰り返し。決められないダメな女です。仕事で転勤を控えているとか、結婚するから新居を探すとか、具体的な理由があれば、その期日までになんとかせねば! となるのでしょうが、なにせフリーランス。現在のお家に問題があるわけでもなく、ただもう少し広い部屋がいいなぁとか、なんとなく引っ越したいというのも良くないわけです。不動産屋さんからも「古山さん、せめて期日を決めた方がいいですね…」と、ごもっともなアドバイス(見捨てないでー!)。
そんな中、部屋探しも人生のパートナー探しにも迷い中のなかに出会ったのは、映画『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』。40年連れ添った夫婦の引っ越しにまつわるお話です。モーガン・フリーマンとダイアン・キートンの初共演作で、この2人がとっても魅力的な熟年夫婦を演じています。独女にとっては「このしあわせ感はいったい何なの!?」「世の中にはこんなふうに連れ添って生きている夫婦がいるの!?」と感動し、半ば諦めかけていた“婚活”スイッチも再びオンになりました(オフにしている時点でやる気がみられない…喝!)。
画家のアレックスと彼の愛妻ルースが暮らすのは、ブルックリンの街並が一望できる5階建てのアパートメントの最上階。屋上付きで家庭菜園もできて、40年かけて2人が作り上げてきた部屋は本当に素敵です。なのに引っ越しを考えているのはエレベーターがないから。アレックスの方が少し年上で、5階分の階段を上り下りする夫の体を心配したルースが引っ越しを提案。でもアレックスは、愛する妻と暮らしてきた愛の巣を手放したくないわけです。そして、いざ家を売りに出してほかの物件を見てみると──自分たちの部屋がいちばん素敵という事実。2人がどういう決断をするのかが描かれます。
アレックスとルースの羨ましすぎる夫婦愛から感じたのは、どこに住むのかどんな家に住むのかも大事なことですが、一番は“誰と住むのか”なんだなーということ。自分の引っ越しがなかなか進まない背景にあるのは、どう生きていくのかが定まっていないから? そういうことなのかなと。現状はお一人さまなので、(とりあえず今は)一人で生きていく覚悟を決めて新居を探すか、いま住んでいるところに留まりつつ誰かと住むチャンスを待つか…。で、迷った結果「パートナー探し頑張れよ」という心の声に従うことにしました。何はともあれ再出発、再出発~。また次回。(text:Elie Furuyama)
「古山エリーのぷち“たわごと”」で、日々の“たわごと”も綴ってます。
http://eliefuruyama.tumblr.com/
《Elie Furuyama》
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