リリー・フランキー&池松壮亮&橋本愛、出演作に対しネガティブワード連発で逆宣伝!?
映画『シェル・コレクター』プレミア上映会が2月18日(木)に都内で開催され、主演のリリー・フランキーをはじめ、池松壮亮、橋本愛、坪田義史監督が来場。
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アンソニー・ドーアの同名小説を舞台を日本に置き換え、全編沖縄ロケを敢行して映画化。盲目の貝類学者が偶然、ある少女の奇病を治したことで、多くの人が彼の元を押し寄せ、静かに暮らしたいと願う彼の生活は一変してしまうのだが…。
リリーさんは満員の客席を見渡し「こういう映画に来てくれる人は、変わった人なんだという認識なので、仲間に見てもらうような気持ちです」と語り「僕自身、若い時にいっぱい見ていたなぁというタイプの映画でサブカル出として嬉しい」といまの日本映画界に珍しい奇妙なテイストの作品がこうして形になった喜びを口にする。
橋本さんも「前衛的で実験的」「埋もれがちで大衆化されていない」「マニアックでアンダーグラウンド」と本作の特徴を羅列。リリーさん、監督とともに参加したロッテルダム国際映画祭で観客の反応が好評だったことを明かし「作ってよかったんだと思えて希望を持てました」と語った。
池松さんは、撮影自体は2日ほどだったそうで「2日では監督を理解できず、夜な夜なリリーさんに『この映画大丈夫ですか?』『どんな感じになるんですか?』と聞いてました(笑)」と不安の中での撮影だったと明かす。ちなみにリリーさんの返答は「考えるな! 不安になるから。おれが一番不安なんだから…」だったとか…。それでも池松さんは、完成した映画を観て「素晴らしかったです!」と感動を告白。これから映画を観る観客を前に「すごくいい体験になると思います!」と胸を張る。
リリーさんもロッテルダムでの観客の反応に手応えを感じているよう。「結構、ウケてました。賞を獲るかもしれないって噂になって、結局ダメだったんですが、そこで監督が泣いて、大人の号泣を久しぶりに見ました。声を出して泣いてて、こういう人とやれてよかったと思いました」と微笑んだ。
とはいえ、決してメジャーとは言えない作風で小規模の公開とあって、リリーさんは「大ヒットは考えにくい」と語り、観客に対しても「宣伝しなくていいです。『訳が分からなかった』でいい」と最後まであっさり淡々とした口調で笑いを誘っていた。
『シェル・コレクター』は2月27日(土)より公開。
《シネマカフェ編集部》
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