『女が眠る時』主演ビートたけし、日本映画界に苦言「あまりにもエンタメ重視」
ビートたけしが2月27日(土)、自作以外では12年ぶりとなる主演作『女が眠る時』の初日舞台挨拶に登壇し、「最近の日本映画は、あまりにもエンターテインメント重視で、話題になるのはお客さんの数だけ。…
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東京・有楽町の丸の内TOEIで行われた初日舞台挨拶には、たけしさんをはじめ、共演する西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ、ウェイン・ワン監督が登壇。ワン監督が自ら日本で撮影することを提案し、初のオール日本人キャストでスペイン人作家ハビエル・マリアスの短編小説を映画化した。
スランプに陥った小説家(西島さん)が、滞在したリゾートホテルで初老の男性と若い美女(たけしさんと忽那さん)のカップルに出会い、その異様で妖艶な空気に魅せられる…。解釈の余地を残した結末のミステリーで、たけしさんは「きっとご覧になった皆さんの頭の中で、知性と感受性が戦っているはず。そういう意味では、頭のエンターテインメント。ワン監督にはよくぞ作ってくれたと言いたいし、何時間でも討論できるようなこの作品に、日本映画界が刺激を受けてくれれば」と持論を展開した。
このコメントに、西島さんも「皆さん、見終わった後で少しボーっとされていますね。僕もそうでした。ぜひ、気持ちいい夢を見たような余韻を楽しんでもらえれば」とアピール。ワン監督は「映画を作った私自身が、見るたびに新しい解釈や答えを見つける作品。皆さんも、自分の感性を信じ、ご自分なりの答えを見つけてください」と語った。
今月には第66回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品され、ワン監督、西島さん、忽那さんが現地入り。この日は3人から、ベルリン行きが叶わなかったたけしさんへのお土産がプレゼントされ、たけしさんはワン監督が選んだシカのオブジェに興味津々だった。
『女が眠る時』は公開中。
《シネマカフェ編集部》
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