トム・ハーディ、双子ギャングの個性異なるビジュアル解禁!『レジェンド』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に続き、アカデミー賞にノミネートされた『レヴェナント:蘇えりし者』など話題作に出演するトム・ハーディが、60年代ロンドンの“ダークサイド”に実在した双子のギャングスターを演じる『レジェンド
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1960年代初頭、活気に満ちたロンドンで、双子のギャング、レジナルドとロナルドのクレイ兄弟は手段を選ばない方法で街の権力を手中に収めつつあった。やがて、アメリカのマフィアと手を組み、有力者やセレブリティとも懇意の関係を築き上げた彼らの影響力は、イギリス社会の上流階級にまで及び、その勢いはとどまるところを知らなかった。そんなとき、レジナルドは部下の妹フランシス(エミリー・ブラウニング)と恋に落ち結婚、悪事よりも自らが所有する複数のナイトクラブの経営に注力するようになる。だが、組織内の不調和、警察の執拗な捜査、そして、止められないロナルドの凶暴性、偏執性と自滅的な行動が引き起こす数々の災厄によって、彼らの栄華は徐々に脅かされてゆく――。
本作は、スマートでビジネスの才能に長けている兄レジナルド(レジー)と、精神的に不安定で衝動的な暴力癖のある弟ロナルド(ロン/ロニー)という、伝説といわれた実在の双子のギャング、クレイ兄弟を描いた物語。一卵性双生児ながら、相反するところを数多く持つ双子を一人二役で演じ切ったハーディの演技は、各国で絶賛を受け、第18回英国インディペンデント映画賞「主演男優賞」などを受賞した。
本作の衣装デザイナー、キャロライン・ハリスは、衣装でもそれぞれの個性を出すため、膨大な写真資料や自伝などから、ロンがダブルのスーツを着たアメリカ禁酒法時代のギャング、アル・カポネの写真を仕立屋に持ち込み、スーツの仕立ての参考にするように依頼したことを知り、衣装にもその好みを反映。また対照的に、レジーはイタリアのデザインを好んでいたそうで、彼の衣装に採用した光沢と力強さを兼ね備えたテイストは、ジャン=ポール・ベルモンドなどの時代に欧州の映画スターが見せた雰囲気に共通するものだったという。
結果、おのずとロンとレジーの衣装はそれぞれ異なるシルエットとなり、ここにハーディによる天才的な“演じ分け”が加わることで、全く異なる2つの個性が完成することになった。ちなみに、メガネを掛けているほうがロンだ。
なお、一人二役のハーディは、レジーとしての出演時間は1時間26分17秒、ロンとしては55分40秒(うち2ショットは38分37秒)、合計で2時間21分57秒と、なんと本編2時間11分よりも長いことが判明。彼の過去作品の上映時間を考慮すると、これまでの出演作で最も長い出演時間となっている。
『レジェンド 狂気の美学』は6月18日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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