【特別映像】“映像の魔術師”が放つ絵画のような甘美さがセレブを魅了…『グランドフィナーレ』
『ダークナイト』シリーズのマイケル・ケインや『スモーク』のハーヴェイ・カイテル、さらに『大統領の執事の涙』のジェーン・フォンダら豪華キャストが集う『グランドフィナーレ』。このほど、“21世紀の映像の魔術師”とも称されるイタリアの奇才
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本作は、ハリウッドスターやセレブが宿泊するアルプスの高級ホテルを舞台に、世界的にその名を知られる英国人音楽家フレッド(マイケル・ケイン)、彼の親友で映画監督のミック(ハーヴェイ・カイテル)、フレッドのひとり娘レナ(レイチェル・ワイズ)、かつて出演したロボット映画のイメージから逃れられない人気俳優(ポール・ダノ)らが、改めて自分の人生と向き合う物語。
監督は、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』でアカデミー賞「外国語映画賞」に輝き、新作を発表するたびにカンヌ国際映画祭コンペティション部門への正式出品を勝ち取ってきた、パオロ・ソレンティーノ。今回解禁となったのは、「フェリーニに継ぐ、21世紀の“映像の魔術師”」と称されるソレンティーノ監督が放つ、風光明媚なアルプスのもとで映し出された圧倒的な世界観の本編映像だ。
映像では、USインディー界の重鎮的フォーク/ロック・ミュージシャンのマーク・コゼレックによる、「イエス」のカバー楽曲「ONWARD」の優しいメロディに乗せ、まるで”絵画“のような美しいシーンが次々に映し出される。広大なアルプス山脈で静かに浮かぶ(?)僧侶の後ろ姿に、山脈のふもとにある高級リゾートホテルに集う、セレブたちのどこか“異質な”バカンス姿。はたまた周囲の目も気にせず、1人黙々と食事を続ける“ヒトラー風“の男性…。本編でこれらのシーンがどのような意味を持つのかに期待が高まりつつ、映像の最後には、引退したはずの音楽家フレッドが指揮をとる場面も収められている。
名優マイケル・ケインをして「(本作への出演は)これまでのどの作品よりもこの作品を誇りに思っている」と言わしめるソレンティーノ監督の手腕には、ほかのキャスト陣も魅了されたようで、「非常に才能ある、非凡な監督。神秘的で美しくかつ悲哀に満ちていて、畏敬の念を抱いたよ」と語るのはポール・ダノ。また、レイチェル・ワイズは「彼はとても感情のこもった人だから、彼の作品も感情にあふれている。そして、皆大きな疑問について考えていると思うの。自分はなぜここにいるのか、人生の意味とは何か、ということを。とても詩的に、豊かに、面白く、心地いい方法でね」とコメント。
さらに、本作でまるで自身さながらのベテラン女優を演じ、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたジェーン・フォンダも、「パオロ・ソレンティーノには“マエストロ”という言葉がぴったりだと思うわ。映像にも音楽にも造詣が深い監督はそんなに多くない。彼の音楽の使い方は、天才的だと思う」と、監督の“名指揮者”ぶりに大絶賛を寄せている。
人生の機微をエレガントで甘美に、ときに辛辣に映し出す映像と、それを彩るメロディを、スクリーンでも確かめてみて。
『グランドフィナーレ』は4月16日(土)より新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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