イケアの反応は!? 創業者の誘拐描く北欧映画『ハロルドが笑う その日まで』
小さな町の誇り高き家具屋の店主と、世界最大の家具販売店「イケア(IKEA)」の創業者という、相反する2人の不思議な交流を描いたヒューマンドラマ『ハロルドが笑う その日まで』。このほど、“実在の創業者が
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ノルウェーで40年にわたり、クオリティが高く温もりを感じる家具にこだわり続けてきたハロルド。だが、ある日、彼が営む家具店の目の前に、北欧最大規模の「イケア」の店舗がオープンし、状況が一変。家具店は閉店に追い込まれ、最愛の妻も失い、自暴自棄になったハロルドは、「イケア」の創業者イングヴァル・カンプラードへの復讐を決意、彼が住むスウェーデンはエルムフルトを目指すことに…。
本作は、“北欧家具”を生涯の生業としながらも、まったく異なる人生をたどってきた人物たちの交流をユーモラスに描いたハートウォーミングドラマ。だが、いち早く本作を観た映画関係者からは、「よく『イケア』がこの映画の製作を許可したね」との声が続出しているという。
それもそのはず、現在も存命する創業者・カンプラードにそっくりの俳優を起用し、彼にまつわるエピソードや実際の報道などについて、そのまま映画の中で紹介しているのだ。もちろん本編中にも、青い建物に黄色いロゴでおなじみの「イケア」の外観が幾度も登場し、店舗内でも撮影が行われている。
配給元によれば、本作の製作にあたり「イケア」側は、「私たちは家具を作り、それを売るのが仕事で、君たちは映画を作り、公開するのが仕事だ。それぞれがそれぞれのベストを尽くせばいいんじゃないか」と、快く撮影を許諾したという。カンプラード自身が本作を鑑賞したか否かは不明だが、その寛大さはさすが世界規模の巨大企業ならでは。
劇中では、効率・合理性重視、何もかもを手に入れようとするカンプラードと、まるで対照的な、昔かたぎで不器用なハロルドの立場を超えた奇妙な交流が描かれており、「実は案外、似た者同士?」と思わせるようなひと幕も…。北欧映画らしいシニカルさとウィットなユーモアに富んだ内容に仕上がっている。
『ハロルドが笑う その日まで』は4月16日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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