『はじまりのうた』ジョン・カーニー監督が発掘した逸材に注目『シング・ストリート』
『はじまりのうた』『Once ダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督が、自身のルーツにも迫った最新作『シング・ストリート 未来へのうた』。本作の主演に
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舞台は1985年、歴史的な不況に突入したアイルランドのダブリン。サエない日々を送っていた少年がバンドを組み、ストリートや海辺でミュージック・ビデオのゲリラ撮影を重ねるうちに、年上の女性との切ない恋と、それぞれが家庭に問題を抱えたメンバーたちとの友情が加速していくさまを描く青春音楽ムービー。
主人公の少年・コナーに抜擢されたのは、まったく演技経験がなかったというフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。アイルランド全土で行われた6か月にわたるオーディションで、数千人の中から抜擢された逸材だ。彼は、オペラやアイルランドの民族音楽で活躍する家族のもとで育ち、クラシックピアノはお手の物、ボーイソプラノでオペラへの出演経験を持っているが、演技は初挑戦。
「フェルディアは聡明な若者で、オーディションに来るたびに良くなっていった」とカーニー監督は絶賛し、「私のアドバイスをアレンジして次に戻ってきたから、映画に向いている性格だと思った。ヴィジュアルも良くて雰囲気もあり、声もいいしね」と抜擢した理由を明らかにする。
一方、フェルディアくんは、最初のオーディションのことを「会場に到着したとき、列がとても長くて、ついてきてくれた母に『何時間も並びたくないから家に帰りたい』と言いました。結局、我慢して5時間並び、ようやく僕の番が来て歌ったのですが、うまくいったと思いましたね」とふり返り、14歳の少年らしさをのぞかせている。
また、本作の見どころのひとつは、「デュラン・デュラン」「ザ・キュアー」「ザ・クラッシュ」「ザ・ジャム」「ホール&オーツ」「a-ha」「スパンダー・バレエ」など、当時を席巻した音楽であり、ストーリーを紡ぐ“80年代風”に制作されたオリジナル楽曲。フェルディアくんは、1か月の特訓を経て劇中のオリジナル楽曲を自ら歌い上げており、その歌声は予告編でも聴くことができる。
その澄んだ歌声はもちろんのこと、物語が進むにつれ、最初はサエなかった少年が不思議とカッコよさを増していく姿も見逃せない。
『シング・ストリート 未来へのうた』は7月9日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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