イーサン・ホーク、音楽と愛を求めた伝説のトランペッターに『ブルーに生まれついて』公開決定
6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたイーサン・ホークが、50年代に活躍した伝説のトランペッター、チェット・ベイカーを演じ、昨年の第28回東京国際映画祭
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黒人アーティストが主流の1950年代モダン・ジャズ界において、その甘いマスクとソフトな歌声で女性を虜にし、あのマイルス・デイヴィスをも凌ぐ人気でファンを熱狂させていたジャズ界の異端児チェット・ベイカー。一世を風靡するが、麻薬に溺れ、どん底の日々を送っていた彼は、自身の人生を描いた映画の出演でひとりの女性と出会ったことをきっかけに、愛と償いの機会を模索する…。本作は、そんなひとりの天才ミュージシャンの転落と苦悩を描くとともに、ある女性との出会いによって再生する姿を描いた大人のラブストーリー。
主演のイーサンは、6か月に及ぶトランペットの集中トレーニングを受け、劇中では歌も披露。『6才のボクが、大人になるまで。』では自身2度目のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた彼は、その後もジャンルを問わずに活躍。いま俳優として乗りに乗っており、本作で「主演男優賞にノミネートされるのでは?」と批評家が絶賛するほどの迫力の演技を見せている。劇中には、イーサンが歌う「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」をはじめ、「レッツ・ゲット・ロスト」「虹の彼方に」「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」など数々の名曲が登場し、しっとりと本編を彩っている。
また、ポスタービジュアルでは、一面ブルーに染まった空と海が連なるウェストコーストの浜辺に、きらりと光るトランペットを手にしたチェット・ベイカーと、その膝の上に横たわり、熱っぽい視線を送る女性の姿が。2人の間に流れる、匂い立つような濃密な空気には思わず引き込まれそうに。チェット・ベイカーが命をかけて表現し続けた音楽と、一生を通して求め続けた愛を映し出すビジュアルとなっている。
チェットを題材にした映画には、写真家ブルース・ウェーバーによるドキュメンタリー映画『レッツ・ゲット・ロスト』(‘89)があるが、本作はまたひとつ新たな伝説となりそうだ。
『ブルーに生まれついて』は11月26日(土)よりBunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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