【インタビュー】さかなクンが“ギョ紹介”! 『ファインディング・ドリー』のすごさと魅力
「ギョいしょっ」と言って腰掛けた途端、ノンストップで話し続けるのは微に入り細を穿った魚の知識。そのどれもが専門的なのにもかかわらず、魅力的な語りに思わず聞き入ってしまうのが不思議だ。
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日本でのディズニー/ピクサー映画興行収入No.1を記録した『ファインディング・ニモ』の続編として公開される『ファインディング・ドリー』。本作で声優と日本版海洋生物監修を担当しているのが、日本において魚にまつわることなら右に出る人はいないであろう、さかなクンだ。
シネマカフェでは、さかなクンにインタビューを実施。ところで、海洋生物監修って一体どういうことなの? そんな疑問から、さかなクンの目から観た本作の魅力まで、余すことなく“ギョ紹介”してもらった。
まずは、今回のさかなクンのクレジットとして記される「日本版海洋生物監修」。これって一体どういうことなの? と尋ねると、嬉々とした語り口でさかなクンは話し始める。「映画の中では、オーストラリアのグレート・バリア・リーフからアメリカの海までの大冒険が描かれていますが、そこで登場するたくさんの海洋生物がいます。ニモちゃんやマーリンさんたちのモデルであるクマノミちゃんの仲間をはじめ、ドリーちゃんのモデルにもなったナンヨウハギちゃん、エイ先生のモデルになったマダラトビエイちゃん、そしてマンボウちゃんや、マカジキさん、ミズダコのハンクさん。こういった海の生き物たちには、ナンヨウハギは“blue tang”、ミズダコの場合は“giant octopus”といった英名がついています。そのひとつひとつに、日本での呼び名である“標準和名”を申し上げさせていただきました」。
次から次へと飛び出してくる魚たちの名前にはさすがの一言。その知識量には、ピクサーのクリエイターたちも舌を巻いたそうだが、そんなさかなクンにとって、魚に夢中になったというきっかけになった生き物がいる。それは、子どものときに友達の描いたイラストをきっかけに知ることになったというタコだ。タコといえば、ディズニーアニメーションでは『リトル・マーメイド』のアースラなど、どちらかといえば悪役として描かれることが多いが、本作ではドリーと行動を共にするバディとして登場するハンクの大活躍が描かれる。さかなクンにとって、主要キャラクターとしてのタコの大抜擢は願ってもみなかったことなのでは? そう指摘すると、さらに表情を明るくして「どんな役であれ、タコちゃんが出ると、タコちゃん出たーー!! と大喜びしちゃうんですが、今回のハンクさんは、動きと言いタコちゃんの習性と言い、すばらしく表現されていました」と、そのクオリティの高さに笑顔を浮かべる。さらに、「例えば、ハンクさんは一匹狼的な性格で描かれていましたが、実際にタコは海の中でも孤独を愛する生き物で、群れは作らず、大抵は一匹で静かに暮らしてるわけですね」と、実際にタコの生態に基づいたハンクの描写について解説。ちなみにクールなキャラクターといえば、前作におけるツノダシのギルもお気に入りだそうだ。
《シネマカフェ編集部》
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