米作り農家を描く「ごはん」、クラウドファンディングスタート
日本映画史上最も美しく水田風景を描き、最もリアルに現代の米 作農家を描いた米作りエンターテインメントムービー「ごはん」。こ の度、11月からの劇場公開に向け、クラウドファンディングサー ビス「Makuake」にてサポーターを募集している。
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父の突然の訃報を受け主人公ヒカリは派遣社員として働く東京か ら、実家のある京都へ向かう。「おやっさん!」足にギプス した若者が父に取りすがって号泣しているのは、ヒカリの父の米作りを手伝っていた源八。父は付近の農家のコメ作りを30軒分請けおっている。田植えから2か月を過ぎ、苗はすくすくと育っていた。「いまさら辞めることは出来んとです」。八方手を尽く してみたが父の後を引き継いでくれる農家は見つからなかった。 途方に暮れるヒカリ。しかし「お父さんがなんであんなに一生懸命やったか知りたないか?」と言う老農夫の言葉に、源八の足が治るまで田んぼの面倒を見ようと決意。ヒカリのコメ作りが始まる――。
決して楽観的ではない日本の米作り。その中で必死に頑張るお百姓さんたちの心意気を謳いあげた本作。監督は、自主製作した『拳銃と目玉焼』が2014年春から大阪、香川、京都のミニシアターで先行公開されると、口コミで評判を呼び延長公開が相次いだ安田淳一。キャストには、『拳銃と目玉焼』のヒロイン沙倉ゆうのを主演に迎え、日本一の斬られ役・福本清三、女優の紅壱子(萬子)、井上肇などが脇を固めている。
2012年に発表された総務省の家計調査では、お米の消費額がパンのそれに逆転。1kgあたりの値段はパンの半分にも満たない米。就労者の平均年齢は65歳を超え、高齢化を高コストと引き換えに農作業の機械化で補っているのが日本のコメ作りの現状。この作品はそんな現状を背景に、やむにやまれぬ事情から30軒分もの田んぼを預かるコメ作り農家を継ぐことになった若い女性の奮闘を描く。
素人だった女性がコメ作りの過程で経験する試練。彼女を助けてくれるのは昔の人が残してくれた米作りの知恵と、生命として様々な表情を見せる田んぼの美しさ。映画を観終わるころには、主人公と共に観客は気づくはず。そんな風景に育まれた1杯のごはんへの感謝と慈しみを取り戻したい、そういった想いが込められている。
今回集まった資金は、劇場公開にあたって使用され、プロジェク トサポーターには、コース別に本作の映画鑑賞券や過去作限定配信、劇場公開時に本作のエンドロールに名前が掲載、関係者 限定試写会招待などの特典を受けることができるようだ。
■ 映画「ごはん」劇場公開応援プロジェクト
https://www.makuake.com/project/gohan/
《シネマカフェ編集部》
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