キャリー・マリガン&メリル・ストリープ共演作『未来を花束にして』が2017年公開へ
『17歳の肖像』のキャリー・マリガンが主演を務め、メリル・ストリープが共演する映画「Suffragette」(原題)。
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
1912年イギリス・ロンドン。24歳のモード・ワッツ(キャリー・マリガン)は、洗濯工場で働く同僚の夫と幼い息子と3人で暮らしていた。ある日、サフラジェット(女性参政権運動の活動家)である友人の代わりに公聴会で証言をすることになる。緊張しながらも質問に答えるモードが、“今とは異なる生き方があるのでは?”という疑問を生まれて初めて持った瞬間だった。それを機に彼女は、WSPU(女性社会政治同盟)のリーダーである、エメリン・パンクハースト(メリル・ストリープ)の演説を聞き、デモにも参加するようになる。しかし、このような活動を不満に思う男性が多いのも事実だった。夫から家を追い出され、息子に会うことまで禁止されたモードは、さらに工場長からクビを宣告されてしまい…。
女性参政権が成立していない時代。権利もなく、主張する機会もない。女性にとって困難の多い時代に、階級を超えて連帯した女性たちの願いはやがて大きなムーブメントとなり社会を変えていった。実話に基づいた本作は、迷い傷つきながら、自分の信じた道を進もうとした女性たちの勇気に心揺さぶられる感動のヒューマン・ドラマだ。
主人公のモード・ワッツ役には、『17歳の肖像』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ実力派若手女優として一気にブレイクしたキャリー。自身の出産後初の公開作となる本作で母親役に挑み、子どもと引き離されながらもその未来のために立ち上がるしなやかで愛情深い女性を好演する。そして、実在する強い指導者に扮したのは、3度のオスカーに輝いたメリル。また、モードの夫役には『007 スペクター』の“Q”役ベン・ウィショー、同志のイーディスを『レ・ミゼラブル』『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズのヘレナ・ボナム=カーターが演じる。
監督にはサラ・ガヴロン。また、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』のアビ・モーガンが脚本を担当し、強力な女性チームがこれからの百年も語り継ぐべき物語を完成させた。ガヴロン監督は「(原題の)“Suffragette=サフラジェット”という語彙は、女性の参政権を求める活動家の蔑称としてイギリスのマスコミが作り出したもの。やがてその呼び名が女性運動を指す言葉として定着した。こんな驚異的でパワフルな物語を、いままでどうして誰も映画化しなかったのか、不思議だった」とコメントを寄せている。
『未来を花束にして』は2017年1月下旬、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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