イーサン・ホークが最強の"ダメンズ"に! 才能あるダメ男に惹かれてしまう理由とは?
イーサン・ホークが、まるでジェームズ・ディーンを彷彿とさせる甘いマスクで人気を博した伝説のトランペット奏者の波乱の人生を熱演する『ブルーに生まれついて』。1950年代、ウエストコースト・ジャズシーンを代表するトランペッターにしてシンガーのチェット・ベイカーは
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どんなにイケメンでも、才能があっても、麻薬やアルコールにハマッたり、女性関係や金銭面にだらしがなかったりと、社会的に“ダメな男”はいつの世も存在する。そして、ダメな男と分かっていながら全力で尽くす女も、また存在するのだ。
本作『ブルーに生まれついて』のチェット・ベイカー(イーサン・ホーク)と恋人ジェーン(カルメン・イジョゴ)も、まさにその関係といえる。甘いマスクにソフトな歌声、トランペットのロマンティックな音色を操り、黒人アーティストが主流のモダン・ジャズ界において、一躍、時代の寵児となっていくチェット・ベイカー。しかし、彼は陰でクスリに手を出し、信頼を失ってしまう。そんな中、決して離れずにそばにいてくれた恋人ジェーンの献身的な愛に支えられ、彼は音楽を取り戻し、復活を目指すこととなる。
チェットは、自身の心の弱さをカバーするためクスリに手を出してしまうが、ジェーンはそんな彼にメロメロ。今回、新たに到着した場面写真の1枚では、誰もいない海岸沿いで柔らかに刺す日差しと海風を浴びながら唇を寄せ合っている2人の姿が。まるで、世界は2人だけのものと思わせるロマンティックな光景だ。なぜ、ジェーンはそんな彼を愛してしまうのだろうか?
一方、2枚目の場面写真を見てみると、暗い部屋にトランペットを持ち、ひとり物哀しげにソファに座るチェットの姿がとらえられている。ジェーンは、孤高に音楽の才能を磨く彼の姿を目の当たりにし、「自分がそばにいて支えてあげなければ」と思ってしまったのかもしれない。
また、3枚目には、ジェーンに髪の毛を整えてもらっているチェットの姿が見て取れる。それは、音楽の才能は抜群にあるが、それ以外何もできない、甘えん坊で不器用な男…。そんな彼の姿を見て、「私がいないと…」と考えてしまうジェーン。そんな女性だからこそ、チェットを支え、寄り添え続けられたのだろうか?
なぜこんなにもダメな男に、いつの時代も女は惹かれてしまうのか。やはり、その時代を象徴する才能が、最強の魅力となるのかもしれない。
『ブルーに生まれついて』は11月26日(土)よりBunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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