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のん、世界へ! 声優アニメ『この世界の片隅に』が海外14か国で公開

女優・のんが10月28日(金)、第29回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた特別招待作品『この世界の片隅に』の本編上映後に、メガホンをとった片渕須直監督とともに舞台挨拶に立った。

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女優・のんが10月28日(金)、第29回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた特別招待作品『この世界の片隅に』の本編上映後に、メガホンをとった片渕須直監督とともに舞台挨拶に立った。

能年玲奈から芸名変更したのんさんが、アニメ声優に挑戦した復帰作。第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、激化していく世の中で大切なものを失いながらも、日々を胸に刻み前を向いていく女性・すず(のんさん)を描いた。原作は第13回(2009年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した、こうの史代の同名漫画。

この日は本作がイギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、南米諸国をはじめ世界14か国で公開されることが発表され、のんさんは「すべての人に響く作品だと思うので、海外の皆さんに見てもらえるのは、すてきなこと」と感激しきり。片渕監督も「原爆は日本だけでなく、人類史的な悲劇」と海外での反応に期待を寄せていた。

「すずさんの力強く生きる姿に、涙があふれる」と語るのんさんは、「当時のことは、自分にとって、漠然と別次元だと思っていたが、原作を読んでそうではないと知った。目の前にある毎日の暮らしを一生懸命に生きる部分を意識した」と初声優をふり返った。

そんなのんさんの声優ぶりについて、片渕監督は「広島弁や呉弁など難しかったはずだが、とてもナチュラルに習得してくれ、完成度の高いものになった。彼女のことが誇らしい」と大絶賛! 片渕監督は現在56歳。戦時中を生きた人々が減っていくなか「当時を知る人が少なくなることは残念なこと。自分の両親が生きた時代のことを知ることで、私もやっと大人になれたと思う」と語っていた。

第29回東京国際映画祭は、11月3日(木)まで開催中。『この世界の片隅に』は11月12日(土)よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開される。

《シネマカフェ編集部》

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