中山美穂「私は元気です」名作の台詞を再現し、ファンを沸かす
現在開催中の第29回東京国際映画祭のJapan Nowにて、10月28日(金)、『Love Letter』が上映され、Q&Aに監督と脚本を務めた岩井俊二と…
最新ニュース
レポート
-
「思ったよりお似合い」イ・ジョンソクとムン・ガヨン、香港での目撃談が話題!
-
製作費150億円日中合作『空海』, 長安の巨大都市を再現し原作者&松坂慶子も驚愕!
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

『Love Letter』は、岩井監督の長編デビュー作となった記念すべき映画。主人公(中山さん)が亡くなった婚約者が昔住んでいた小樽に手紙を送り、来るはずのない返事が返ってくるというファンタジックなラブストーリー。
失われたときを取り戻すような、掘り起こせなかった思い出が無数にあると思わせる本作。岩井監督は、「記憶をたどるひとつのミステリーが前半にありながら、蓋を開けたら散漫な記憶が出てきます。それがきっと現実だろうと思う。後半ミステリーが崩壊していく流れは、あの当時やりたかったトライアルのひとつではありました」と、21年前の1995年に、作品に込めた思いを語った。
雪や桜など、日本の四季が美しく背景に映る作品でもある。岩井監督は「大体10月半ばにクランクインして、12月頭まで撮っていました」と言うと、中山さんが「雪がなかなか降らなかったんですよね」と述懐。岩井監督も、「そう。期間中に何回か雪が降ったんですけど、撮影と重なる奇跡が起きて、天気の神様にまず感謝する映画でした」と話した。
劇中で、中山さんは渡辺博子と藤井樹という一人二役を演じている。撮影では、先に藤井を撮り、渡辺を撮るという順番だった。中山さんは、「撮影が始まる前の打ち合わせで、監督に『どうしましょう、髪型を変えたほうがいいですか?』と言ったら、『そのままでいい』と言われ、ますます不安になってしまって(笑)」と、役作りの苦労を吐露。長編処女作だった岩井監督だが、「若い監督でしたが、要求が厳しかったですよね(笑)。普通なら髪型を変えたんでしょうけど、内面で変えてほしいと思ったんですよね」と、中山さんの女優魂に懸けていたようだ。
第29回東京国際映画祭は11月3日(木・祝)まで開催。
《シネマカフェ編集部》
特集
関連記事
この記事の写真
/