仲の悪さは世界一!? ノエル&リアムはインタビューも別々!『オアシス:スーパーソニック』
1994年にデビューした「オアシス」は、アルバム7作品すべてがUKチャート1位に輝き、全世界でCDトータルセールス5,000万枚以上を記録する90年代を象徴するバンド。そんな彼らが最も輝いていた3年間にフォーカスした音楽ドキュメンタリー
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本作は、リアム&ノエル兄弟が製作総指揮を務め、バンド結成から96年のネブワース・ライヴまでの軌跡を描く「オアシス」初の長編ドキュメンタリー。製作には、アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた『AMY エイミー』のスタッフが結集した。
先日の予告編映像でも示されたように、映画本編も冒頭はプロペラ音から始まり、伝説のネブワース・ライヴに向かうヘリから、観客たちを見下ろすオアシスのメンバーたちが登場する。当時のオーディエンスと同様、観る者もこれから始まる“ショー”の行方に心が躍らずにはいられない。なんと、この公演は、2日間のチケットに約260万人もの予約が殺到、最終的には2日間で25万人を集め、当時の野外コンサート動員記録をつくったのだ。
製作陣は、ノエルとリアムをはじめとする「オアシス」関係者へのインタビューを敢行したが、総インタビュー時間は数百時間に及び、泣く泣く削った部分も多々あったという。仲の悪さでも世界一有名な兄弟、兄ノエルと弟リアムのインタビューは、もちろん個別に設定され、2人が顔を合わせることはなかった。それでも、2人の会話は絶妙に編集され、見事な掛け合いが連射されていく。2人の語りから、実は深いところで繋がっていることがわかり、それがまたファンにとってはたまらない。
さらに、世界初公開となる貴重な映像がオンパレード。ネブワース・ライヴはもちろん、デビュー前の地下室での練習風景、レコーディングスタジオでのリラックスしたメンバーたち、来日時に滞在したホテルのプールサイドでふざけ合うノエルとリアム、新幹線のホームに立つ姿や、「渋谷クアトロ」でのライヴの模様などが連続する。
だが、「本作を楽しめるのはオアシスファンだけか」というと、答えは「ノー」だ。ノエルは、マット・ホワイトクロス監督に対して、「古き良き時代の話ばかりする中年ロッカーの映画なんて見たくない」と話したという。この言葉のおかげで、本作はこれまでのバンド・ドキュメンタリー映画とは一線を画したものとなった。実はインタビューを受けた人たちの現在の姿は、ノエルとリアムも含め、この映画では一切見ることができない。
激動の3年間をふり返るメンバーたちの声に耳を傾け、膨大な中から厳選された映像を観ていると、観る者はいつしか、自分も一緒にあの時代をふり返っているような錯覚に陥ってくるという。ファンはもちろん、彼らを何となくしか知らない人たちも、「オアシス」メンバーと共にあの時代を駆け抜けることができるのだ。
『オアシス:スーパーソニック』は、12月24日(土)より、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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