【シネマVOYAGE】初心者でも楽しめる!オペラハウスの最高峰『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』
ミラノと言えば、日本のイタリアンレストランで目にするミラノ風リゾットやミラノ風サラダなどの“ミラノ風”メニューだったり、全国各地にある映画館の名前にミラノが…
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
18世紀に誕生したスカラ座の240年の歴史をふり返りながら、2014/2015年シーズンの開幕公演「フィデリオ」の準備に追われる劇場スタッフの姿を通しながら、なぜスカラ座がオペラハウスの最高峰であるのか、なぜ特別であるのかを映し出していきます。あまりオペラに馴染みのない人にとっては、次から次へと登場するスカラ座に関わってきた人たちが歴史的に有名な人であっても知らない場合もあると思います。けれどパフォーマンス映像やアーカイヴ映像のなかには──たとえばマリア・カラスやルキノ・ヴィスコンティ、グレース・ケリー、イングリッド・バーグマンなど、映画でもお馴染みの人物も登場。知っている人物が数人いるだけでも興味が湧いてきます。
「スカラ座はどういう場所か?」スカラ座で働く人やステージに立つ人たちにその質問すると「美しい場所」「特別な場所」「最高の場所」「大切な場所」「劇場自身が生きている」「私の故郷」…という答えが返ってくるように、102分のこのドキュメンタリーを観終わる頃には、もっとオペラについて知りたい、観てみたい、できることならスカラ座に行ってみたい! と心を奪われているはず。オペラ好きはもちろん、初心者にとってオペラの入口となる絶好の1本です。(text:Rie Shintani)
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