【インタビュー】佐藤勝利×橋本環奈「役を生きる」感覚を味う『ハルチカ』大号泣の舞台裏
「環奈ちゃんだったから」、「勝利くんがいたから」。インタビュー中には、何度か互いの存在を感謝し合うような会話が交わされた…
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楽器に初挑戦となった両者。譜面を読み、音を出し、メロディーを奏でるまで、血のにじむような努力を重ねた…のかと思いきや、佐藤さんは、「(ホルン経験者という役どころの)ハルタとしてのビジョンが高い位置にあったので、ちょっとドキドキしながら始めました。でも、最初の練習日にホルンの先生も驚くぐらい、いい線にいけたんです(笑)。時間をかければハルタに近づけるなという予感がしたので、練習をたくさんしようと気合いが入りました」と、ホルンとの相性のよさを告白。とはいえ、演奏することへのイメージのギャップはかなりあったと言い、「始まる前は、こんなに体力を使うものだとは思っていなくて…。吹奏楽の楽器って、本気で吹くと1時間でバテるぐらいなんです。本当に体力を使いました」と、悪戦苦闘の様子を語った。
佐藤さんの熱弁を受けて、橋本さんは言う。「私の場合は、1~2回練習に行ったときに、“時間のない中で、すでにハルタは10回練習に来ています”っていうプレッシャーをかけられました(笑)。でも、そうやって(ハルタが)一生懸命やっているから、自分の気持ちも高まってくるというか、“やらなきゃ”っていう気持ちがありました。いい意味でライバルだと思っていました」と、腱鞘炎一歩手前まで練習に励むという意地を通した。佐藤さんも、「吹奏楽部は文化部として扱われているけど、運動部に近いよね」と、練習を重ねるしんどさと壁を痛感していた。
そして、意外にも本作が映画初主演となった佐藤さん。「ドラマの経験はありましたが、初めて出た映画作品で、初主演。それこそ、初めてスクリーンに映っている自分の姿を観て、何か…特別なものを感じましたね」と感無量の表情。初めて尽くしだった佐藤さんが中でも感極まったのは、ひとりでホルンを練習するシーンのクランクアップの日だった。本人は「恥ずかしい思い出なんですけど…」と、実はこの日に大号泣したことを打ち明けてくれた。「これまでのやってきたこととかを思っていて、いろいろな気持ちがありました。あとは、僕より2時間早く(撮影を終えて)クランクアップしていた環奈ちゃんが、寒い中、夜中なのにずっと待っていてくれたんです。それもすごくうれしかった」。
その日は、橋本さんにとっても忘れ難い1日となった。「ハルタとチカがクランクアップの前日に、みんなが(クランクアップして)いなくなっちゃっていて。私は前日に大号泣しちゃって、泣き疲れていたんです(笑)。でも、その泣き疲れる気持ちの焦燥感というか、切なさみたいなものは、そのまま大事にしていました。勝利くんのクランクアップのときも、待っている感覚ではなくて、こっそり影で撮影を見ていたんです。ホルンがものすごく悲しい音色で心に響いて…私だけじゃなくて、監督もすごく感動していました」。2人や皆の奏でる音が、魂の旋律のように刻み込まれた『ハルチカ』。「ハルタとチカとして過ごした時間と雰囲気は、スクリーンに出ていると思います」と、また声を合わせる佐藤さんと橋本さんだった。
佐藤さんの熱弁を受けて、橋本さんは言う。「私の場合は、1~2回練習に行ったときに、“時間のない中で、すでにハルタは10回練習に来ています”っていうプレッシャーをかけられました(笑)。でも、そうやって(ハルタが)一生懸命やっているから、自分の気持ちも高まってくるというか、“やらなきゃ”っていう気持ちがありました。いい意味でライバルだと思っていました」と、腱鞘炎一歩手前まで練習に励むという意地を通した。佐藤さんも、「吹奏楽部は文化部として扱われているけど、運動部に近いよね」と、練習を重ねるしんどさと壁を痛感していた。
そして、意外にも本作が映画初主演となった佐藤さん。「ドラマの経験はありましたが、初めて出た映画作品で、初主演。それこそ、初めてスクリーンに映っている自分の姿を観て、何か…特別なものを感じましたね」と感無量の表情。初めて尽くしだった佐藤さんが中でも感極まったのは、ひとりでホルンを練習するシーンのクランクアップの日だった。本人は「恥ずかしい思い出なんですけど…」と、実はこの日に大号泣したことを打ち明けてくれた。「これまでのやってきたこととかを思っていて、いろいろな気持ちがありました。あとは、僕より2時間早く(撮影を終えて)クランクアップしていた環奈ちゃんが、寒い中、夜中なのにずっと待っていてくれたんです。それもすごくうれしかった」。
その日は、橋本さんにとっても忘れ難い1日となった。「ハルタとチカがクランクアップの前日に、みんなが(クランクアップして)いなくなっちゃっていて。私は前日に大号泣しちゃって、泣き疲れていたんです(笑)。でも、その泣き疲れる気持ちの焦燥感というか、切なさみたいなものは、そのまま大事にしていました。勝利くんのクランクアップのときも、待っている感覚ではなくて、こっそり影で撮影を見ていたんです。ホルンがものすごく悲しい音色で心に響いて…私だけじゃなくて、監督もすごく感動していました」。2人や皆の奏でる音が、魂の旋律のように刻み込まれた『ハルチカ』。「ハルタとチカとして過ごした時間と雰囲気は、スクリーンに出ていると思います」と、また声を合わせる佐藤さんと橋本さんだった。
《text:Kyoko Akayama》
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