ニコール・キッドマン、母性でつながった役作り『LION/ライオン』“激似”場面写真
5歳から25年間迷子だった男が、Google Earthを駆使して生まれ故郷を見つけた――。この驚愕の実話を描き、第89回アカデミー賞にて作品賞ほか6部門にノミネートされた『LION/ライオン ~25年目のただいま~』。本作で主人公の育ての母を熱演し、同助演女優賞
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インドのスラム街。兄とはぐれてしまった5歳のサルーは、遥か遠くの地まで列車で運ばれ、そのまま迷子に。25年後、養子に出されたオーストラリア・タスマニアで成長したサルーは、自分自身のため、そして待ち続けているであろう家族に「ただいま」を伝えるために生家を探し始める。手がかりはおぼろげな記憶とGoogle Earth。1歩近づくごとに少しずつ蘇る記憶のカケラは、彼の人生のスキマを埋め、これまで見えなかった真実を浮かび上がらせていく――。
『英国王のスピーチ』の製作陣のもと、デヴ・パテル、ルーニー・マーラ、デヴィッド・ウェンハムらの豪華俳優陣で、迷った距離1万キロ、探した時間25年という壮大すぎる“迷子”の旅路を描く本作。主人公サルーの育ての親・スーを演じたのは、オスカー女優のニコール・キッドマン。家族と離ればなれになり傷ついたサルーを養子として迎え、愛情いっぱいに育てる養母を熱演する。
ニコールのキャスティングについて、監督のガース・デイヴィスは「早い段階でスー役にはニコール・キッドマンが適役だとひらめいた。そしたら、ニコールが偶然にも脚本を読んで僕と話したがっていると聞いて驚いたんだ! ニューヨークでニコールと会い、私たちはひたすら話して泣いて話して泣いたよ。彼女は僕に負けないくらいスーについて知っていたんだ」と裏話を語る。また、撮影現場での彼女は、フェンス越しに見学する近所の人たちに話しかけるなど、とてもフレンドリーで、すべての人たちから愛されていたようだ。
そして、ニコール自身も、この役柄に相当強い思い入れがあったようで、役作りについてこう語る。「私が演じるのはサルーの育ての親スーよ。(実際の)彼女は素直で愛にあふれていて、強い母性を持っていると思う。それが、私たちをつなげるベースの部分になったんじゃないかしら」。
さらに「私は演じる前に実際にスーと会って、長い時間語り合ったの」と明かす。「私たちは2人とも、よき母親になりたい、心が温かくて思いやりがあって、無条件に愛を捧げたいという強い願望を抱えているの。そして役作りの中で1番大変だったのは、見た目をがらっと変えて、彼女がどういう人物かを探ることだったわ。スーという人物を演じるにあたってどんな見た目であるべきか、どう動いてどう振る舞うべきかガース・デイヴィス監督と細かく話し合ったわ。歩き方も変える必要があったの」と、並々ならぬ決意のもと役に向き合ったことを語っている。
そんなニコールの徹底した役作りが垣間見える場面写真と、実際のサルー少年とスーの貴重な写真が解禁された。まずは、初めてオーストラリアの空港に降り立った幼いサルーを優しく出迎え、コアラの人形を渡すシーンのひとコマ。そして、オーストラリアでも、インドでも盛んなクリケットに興じるシーン。ニコールは体形や歩き方も実際のスーに近づける努力をしたという。
どちらがニコールか見間違いそうになるそっくりぶりを、見比べてみて。
『LION/ライオン ~25年目のただいま~』は4月7日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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