【インタビュー】広瀬すず×真剣佑 一緒の時を過ごす…憧れと尊敬を胸に挑んだ再共演
『ちはやふる』の公開後、わずか1か月ほどで『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』はクランクイン…
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真剣佑:毎回、壁にぶち当たってます(苦笑)。現場に入って自分で芝居をしてみないとわかんないところもあるし、自分で「よくない」と思っても、監督が「OK」と言ってくださるなら「OKだ」と自分に言い聞かせることもあるし。でも、自分でもっと出来るはずだとわかってるなら、その次! 次をどうすべきかを考えて、そこでしっかりとできたら、それは乗り越えたってことなのかなと思います。
――切り替えて、次で結果を出すことで乗り越えるんですね。
真剣佑:切り替えって本当に大事です。一度、引きずったら、本当にズルズルと引きずっちゃうから。自分を励ましていくように。
広瀬:私も、挫折とまでいかなくても、毎回、自分に対して思うことってあるんですよ。もちろん、現場で後悔したくないって思うから、粘らせてもらうこともあるし、それでもわからず、そこで監督が「OK」と言ってくださるなら「じゃあ大丈夫。信じます」という信頼関係もあります。この間もこの映画を試写で観て、思うところはいっぱいあったけど、帰り道はもう頭の中は次の作品のことでいっぱいになってました。
――真剣佑さんと同じく、次に向けて切り替えちゃう?
広瀬:プライベートでも嫌なことがあっても「私は100歳まで生きるから、まだ5分の1も終わってないんだ。その中でもこんな小さいことで悩んで…」と思うと「あ、寝よ」って思える(笑)。それで寝たら、またいつものペースに戻っちゃいますね。
――映画では、天海祐希さんが演じる、愛情あふれる“鬼コーチ”早乙女先生の存在も印象的でした。お2人はこれまで、人生観を変えられるような指導者、先生、監督との出会いはありましたか?
広瀬:(『怒り』の)李相日監督(笑)。それまで経験してきた現場とは全く違う現場で「こういう世界があるんだ!」と思えたし、経験してみたらそれが大好きで「こういうことがやりたかったんだ」と気づかせてもらえました。苦しいけど面白い。映画を観たときに感じる生々しさって、あそこまでやるから出てくるものだったんだと。自分が考えていたお芝居って何だったんだろう? って考えさせられるくらい、ゼロから一人の人間について、何を考え、何を感じて生きてきたかを考えさせられたし、いまでも自分のお芝居の原点――全てのベースになっていると思います。
真剣佑:僕は『ちはや』の小泉徳宏監督との出会いが大きかったですね。お芝居に対する考え方も変わったし、うまく言えないけど、監督から“もののあはれ”を教わったなって思います。監督のみなさんは、説明はしてくださるけど、そこで答えを見つけるのは自分なんですよね。どの監督にもすごく成長させていただいてるなと思いますが、特に小泉監督と出会って「芝居ってこういうものか」と考えさせられました。
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