【独女のたわごとvol.32】“携帯”から秘密ダダ漏れ!? 恐怖はすぐそこに…
お洒落カフェよりも近所の餃子屋のほうが居心地よくなりつつある古山エリーです。こんばんは、今宵もたわごとお付き合いくださいませ。
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年齢に逆らっても仕方ない、シワやたるみを愛せてこそ大人の女──なんて捨てゼリフが似合うのはフランスの大女優ぐらいで、一般ピープルは何としても阻止したいものです。先日、同い年の美容部員の友人(同じく四十路まっしぐら)とギョーザを食べながら盛り上がったのは、地下鉄の窓ガラスに映った自分の顔のほうれい線とたるみを見てゾッとしたことでした。車内は当たり前ですが上からライトが当たるので、トンネルの暗さによって恐ろしいほどシワが浮き上がって見える! プチホラー体験でした。
そして教えてもらったのは、POLAのリンクルショット メディカル セラム。さっそく真似っこして買っちゃいました。効果が現れるのは2~3か月先だそうですが、日本で唯一シワを改善する薬用化粧品ということで、ものすごーく期待しています。年齢と化粧品にかかるお金は比例していく事実を改めて痛感しました(美容手当があったらいいのに)。
地下鉄の窓ガラスに映るシワとたるみはプチホラーでしたが、先週末に観たイタリア映画『おとなの事情』はプチなんかじゃ済まされない恐怖が描かれたブラックコメディでした。友人の家に集まった7人の男女の会話がメインのシチュエーションドラマで、その中心となるのが携帯を使ったゲームです。それぞれの携帯やスマートフォンにかかってきた電話はスピーカーにして出る、届いたメッセージは声に出して読み上げる。隠し事がひとつもなければ楽勝のゲームですが、大人たるもの恋人やパートナーにひとつやふたつ秘密はある、だから怖い…。
ゲームを始めてしまった7人の携帯とスマホに次から次へと疑わしい電話がかかってくる、メールが届く、どんどん秘密が暴かれていく。なんと恐ろしい! 好きな人の携帯をチェックしたい気持ちは分かりますが、そこにあるのは知らなくていいことばかり。だから絶対にチェックしないと思っていました。しかし! この映画を観て、あの結末を観て、知らずにいることは本当に幸せなのか? 知ることによって選択できる未来もあるんじゃないか? 完全にこの映画の罠にハマってしまいました(なんて単純な女)。
そんな心配をする前に、携帯をチェックしたくなる相手をまず探せよっと自分に喝を入れつつ(いったい何度目?)、そういえば映画のなかで美味しそうな料理とワインが食卓に並んでいたなぁと調べてみたら、イタリアのワイン、イエルマンのレッド・エンジェルというワインでした。ENOTECAで買えるようなので、これも真似っこして飲んでみようと思います(もちろんひとり酒)。今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)
《Elie Furuyama》
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