永瀬正敏「遺作を観たような感覚に…」 河瀬直美監督『光』魂こめた予告編解禁
監督・河瀬直美、主演・永瀬正敏の『あん』のコンビで描くラブストーリー『光』。その待望の予告編映像が、4月15日(土)からの劇場での予告上映に
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人生に迷いながら、単調な日々を送っていた美佐子(水崎綾女)は、とある仕事をきっかけに、弱視のカメラマン・雅哉(永瀬正敏)と出逢う。美佐子は雅哉の無愛想な態度に苛立ちながらも、彼が撮影した夕日の写真に心を突き動かされ、いつか、その写真の場所に連れて行ってほしいと願うようになる。だが、命よりも大事なカメラを前にしながら、次第に視力を奪われてゆく雅哉。彼と過ごすうちに、美佐子の中の何かが変わり始める――。
本作は、日々迷いながら生きていた女性が、視力を失いゆく天才カメラマンに出逢い、彼の内面に惹かれてゆくラブストーリー。雅哉がやがて見えなくなることを知りながらも、互いを見つめようとする切ない2人の姿には、“失うことで、思わぬ明日を見つけることができる”というメッセージが込められている。また、「映画の音声ガイド」という仕事にもスポットが当てられており、注目を集めている。
このたび解禁となった予告編では、映画の音声ガイドの制作に携わる美佐子と、視力を失いゆくカメラマンの雅哉との出会いから、2人が少しずつ心を通わせていく姿を映し出す。「心臓なんだよ 動かせなくなっても、俺の心臓なんだ」と、雅哉がカメラを抱きしめながら放つ、もがき苦しみ葛藤する魂の叫びに、水崎さん演じる美佐子や周りの人々が心揺さぶられる様子が、時に優しく、時に強烈に包み込む光とともに描かれていく。
永瀬さんは、「誤解されたくはないんだけど、ある意味、観終わった瞬間、自分で“遺作” を観たような感覚になったんです。ネガティブな意味には捉えてほしくないんだけど。それだけ、とてつもなく強い思いがあった」と語るほど、本作に対する思い入れは強く、そんな永瀬さんの魂が刻みこまれた予告編となっている。
また、雅哉に強く影響を受けた美佐子が、彼を想いながら書き上げた音声ガイドを読み上げるのは、『あん』で共演していた樹木希林。これは永瀬さん自身も、演じるそのときまで知らされていなかったそうで、『光』の製作チームが用意した“人生に迷う全ての大人たちへのプレゼント”ともいうべき演出からも、本作の温かさが伝わってきそうだ。
『光』は5月27日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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