さまざまな手段を使って生徒会長を目指すローランドだが、間宮さんが海帝高校の生徒会長を選べるとしたら、誰についていきたいか聞いてみると、「大らかな弾(竹内涼真)かな。『学校を楽しくしたいっす』っていう、弾の緩さがいいですよね」という回答が。「帝一やローランドには彼らなりのルールがあるので、硬い学校になりそう。森園(千葉雄大)もいいんですけど、学校の体制を立て直そうとする革命家であったりもするから、巻きこまれたくはないんです。現状を覆そうとするときって、保守派にいくのか、革命家にいくのか、どうしても二分されていくので、どっちにつくとか考えるのも面倒」。
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話を聞いていると、大らかでピースフルな環境を好む性格が垣間見える。野心と野心のぶつかり合いが描かれる『帝一の國』だが、間宮さん自身には「野心はない」と言う。「野心ですか?… モテたい(笑)。いやー、よく分からないですね。役者として残っていきたいとか、年をとっても味のある役者になれたらいいなっていう気持ちはありますけど。例えば『ハリウッドに行きたい!』とか、『海外でも戦える役者に!』という大きなものはないです。やっぱ僕は日本が好きなので…。日本語も好きだし、日本食も好きだし。ほとんど毎日和食しか食べないんですよ。和食か中華が多いですね。煮付けとかいいですよね」。
金髪の氷室ローランドのイメージからは大きくかけ離れた「和」な一面。間宮さんが選ぶ映画の見せ場を聞いてみると、挙げてくれたのはやはりそんなギャップが堪能できるシーンだった。「見せ場はふんどし太鼓のシーンかな。金髪で、長髪で、裸で、ふんどしで和太鼓って、なかなかないシーンだと思います(笑)。アツくなれるものがあって、友情があって、ライバルがいて。『帝一の國』は男が観ても面白いと思える闘争コメディです」。
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