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今年来る!“塩顔男子”の新星ルーカス・ヘッジスに注目

『ラ・ラ・ランド』や『ムーンライト』とともに、本年度アカデミー賞で作品賞をはじめ主要部門にノミネートされ、見事、主演男優賞(ケイシー・アフレック)、脚本賞(ケネス・ロナーガン)の2冠を獲得した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。本作で、新人にして

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『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 (C)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 (C)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved. 全 11 枚
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『ラ・ラ・ランド』『ムーンライト』とともに、本年度アカデミー賞で作品賞をはじめ主要部門にノミネートされ、見事、主演男優賞(ケイシー・アフレック)、脚本賞(ケネス・ロナーガン)の2冠を獲得した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。本作で、ほぼ新人にして助演男優賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズは、実はハリウッドのサラブレッドだという。今年ブレイク必至といわれる、この“塩顔男子”の新星に注目した。

本作は、ケイシー演じる、ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公リーが、兄の死をきっかけに故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16歳の甥パトリックの面倒を見ながら過去の悲劇と向き合い、再生への一歩を踏み出す人間ドラマ。リー役を熱演し、主演男優賞を獲得したケイシ―と、リーの元妻を演じて4度目のアカデミー賞ノミネートとなったミシェル・ウィリアムズと並び、リーの甥パトリック役で、アカデミー賞に初ノミネートされたのがルーカス・ヘッジズだ。

「ニュースターの誕生!」とハリウッドではすでに大きな注目を集めているが、その注目度の高さは日本にも及び、連日満員御礼の大盛況となった本作のマスコミ向け試写会では、上映後に毎回必ず、評論家やライター、編集者たちの中から「あの子は誰?」といった質問が飛び出すほど。

そんなルーカスは、1996年生まれ、現在はノースカロライナ州立芸術大学で演技を学ぶ20歳の大学生。彼の父は、名作『ギルバート・グレイプ』の原作・脚本を手がけ、『アバウト・ア・ボーイ』で2003年の第75回アカデミー賞脚色賞にノミネート、ケイティ・ホームズ主演『エイプリルの七面鳥』では監督を務めた作家・脚本家・映画監督のピーター・ヘッジズ! さらに、母は詩人・女優のスーザン・ブルースというアーティスト一家の次男として生を受けた彼は、父ピーターが監督した『40オトコの恋愛事情』へのエキストラ出演で映画の世界に飛び込んだ(残念ながら、そのシーンは編集でカット)。その後、ウェス・アンダーソン監督『ムーンライズ・キングダム』のボーイスカウトの1人として本格的に映画デビューし、テリー・ギリアム監督『ゼロの未来』、ジェイソン・ライトマン監督『とらわれて夏』など名匠たちの作品に相次いで出演、アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』にも出演した。

そして本作では、ケイシー演じるリーの甥っ子パトリックに扮し、地元の仲間やガールフレンドとの青春をはつらつと謳歌しながらも、父親(カイル・チャンドラー)を突然失った悲しみと、思春期特有のナイーヴさを抱える少年の複雑な心情を繊細に表現。クールな現代っ子でありながら、思いやりもあるパトリックと暮らすことで、孤独な主人公リーの閉ざされた心が少しずつ開いていく――という、まさに本作におけるキーパーソンを演じたルーカスは、「シカゴ映画批評家協会賞」有望俳優賞、「ナショナル・ボード・オブ・レビュー」ブレイクスルー・パフォーマンス賞を受賞。第89回アカデミー賞では『ムーンライト』マハーシャラ・アリ、『最後の追跡』ジェフ・ブリッジズら大先輩たちと並んで助演男優賞にノミネートされるなど高い評価を受け、一躍ハリウッドの寵児となっている。

今後は、本作で共演したミシェルと今度は親子を演じる俳優ジョナ・ヒルの監督デビュー作『Mid‘90s』(原題)ほか、『20センチュリー・ウーマン』『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』で知られる女優グレタ・ガーウィグの監督作『Lady Bird』(原題)など話題作・大作への出演も目白押しで、さらなる活躍が期待される。たしかな演技力とともに、高橋一生や坂口健太郎などに代表される“塩顔男子”というべき“甘さの少ない”美形ぶりで、日本にも大ブレイクの波が訪れそうだ。

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月13日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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